天ヶ瀬アマタの斬魔行路

作者 海野しぃる

魔剣×時代劇×異世界ファンタジー(ケモも)倒すは魔獣、救うは美少女?

  • ★★★ Excellent!!!

 主人公天ヶ瀬アマタが目覚めるとそこは見慣れぬ武家屋敷。状況を把握するより先に、『山吹色のお菓子』のやり取りを目撃してしまう。
 口封じに命を狙われるアマタ。そこで彼の窮地を救ったのはしゃべる魔剣、ダブルミーミングを持つ一振りの刃だった。
 夢の中ならばと、刀を振り窮地を脱するアマタ。しかしそれは同時に今いる世界に縛られることと同義だった。
 主人公をダーリンと呼ぶ、意思持つ魔剣籠釣瓶村正ダインスレイブ。それは使うごとに魔に魅入られる存在ながら主人公をの活路を開いていく業物。
 それに対して現れたのは、同じく魔剣、プレシャス持ちの僕っ娘お愛(まな)。
 包丁正宗、ティルヴィングを持つ彼女の猛攻を凌ぎきれるか。

 そして現代日本への帰還、つかの間の母親との休息。そして現れた狐面の男。彼がアマタに依頼することとは――――

 世界観、設定、用語などが吟味され、過不足ない情報と共にストーリーがスムーズに進んでいきます。
 よくある中世ヨーロッパをメインにした、剣と魔法世界そのものではなく、メインは江戸時代を下敷きにした、剣戟溢れる世界観が出色。

 剣を振るうことで、医師志望の主人公が、殺戮に歓びを見出す自分に戦慄し葛藤する描写も見もの。
 果たして主人公は、無事に元の世界に還られるのか。

 あらゆる世界(クトゥルフも!)やルールが渾然一体となっている異世界での剣戟アクションファンタジー、ここに開幕。

 (ヒロイン、多そう…………(-_-).。o○0〇

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