ストーリーコンセプト

※注意!

4話以降のネタバレは伏せさせて頂いております。

また、企画立て当初の想定をそのまま書いていますので、

最終決定稿とは異なる部分が多数ございます。



4、セントラルクエスチョンの策定

・シリーズ全体

「主人公は、お嬢様を守り抜くことが出来るのか?」


・1話~3話

「主人公は、王国の暗殺計画からお嬢様を守り抜くことが出来るのか」


・第一部(1話~12話)

「■■■■■■■■、■■■■■■■■■できるのか」


・第二部以降(13話~48話)

「■■■■■■■■■■■■■■■■、■■■■■■■■■■■■■、

主人公は守り抜くことができるのか」


・シリーズ全体のオチ(仮案)

「■■■■■■■■■■■■、■■■■■■■■■■■■■」


5、メインプロットの作成

一章「主人公は、王国の暗殺計画からお嬢様を守り抜くことが出来るのか」

1話「主人公とお嬢様が出会い、最初の襲撃からお嬢様を守る」

2話「再び襲撃を退けるが、それが原因で王国騎士本人を呼び寄せる」

3話「村が襲撃を受け、壊滅的な被害を受ける」

4話「主人公が王国騎士を殺す」

(※当初は三幕八場で分けやすいように4話想定で仮組みしていました)


6、キャラクターコンセプトのキャラ類型と関係性の作成

仲村マリナ×エリザ:「あぶない賢者」×「塔の中の姫君」

 → 異世界の武器と思想を持ち込み、囚われの姫を助ける危ない存在

マリナ×リチャード:「あぶない賢者」×「造物主を滅ぼす者」

 → お嬢様の命を巡って対立する

エリザ×リチャード:「塔の中の姫君」×「塔そのもの」

 → エリザの立場と、国の立場の対立


(※ここのサブプロットを組み立てようとしているのに、

項目がだいぶ変ですね。後々修正しています。)


7、3本の単純な物語を用意する。(キャラ類型から作成可能)

1、「マリナとエリザが主従関係を結ぶ」

2、「マリナがリチャードを打倒しリチャードが失脚。リチャードがエリザを恨む」

3、「エリザの暗殺計画を企むリチャード」


(※この3本の物語は後々、再構成しています。

そもそもサブプロットが実際には2本しかありませんし)


8、上記三本それぞれの3~4展開の物語構成を作る


「マリナとエリザ」の物語

1「マリナが異世界に転生。エリザと出会う」

2「マリナとエリザは暗殺者を退ける」

3「マリナはエリザが暗殺されようとする理由を知る」

4「マリナはエリザを守り抜く為、国家へ反逆する事を決める」


「エリザとリチャード」の物語

1「リチャードはエリザを暗殺する為にビーストテイマーを雇う」

2「失敗したリチャードは計画を変え、エリザが帝国と内通していると告発する」

3「リチャード自ら、反逆者を討伐する」

4「リチャードはマリナに撃退され失脚する」


(※この時点で「サブプロット二つしか作れてなくね?」と気づいて修正してますね(苦笑))


9、メインプロットの三幕八場上に、三本ストーリーをあてはめる。

一章

1話「主人公とお嬢様が出会い、最初の襲撃からお嬢様を守る」

 「マリナとエリザ」

 1「マリナが異世界に転生。エリザと出会う」

 2「マリナとエリザは暗殺者を退ける」

 「エリザとリチャード」

 1「リチャードはエリザを暗殺する為にビーストテイマーを雇う」


2話「再び襲撃を退けるが、それが原因で王国騎士本人を呼び寄せる」

 「マリナとエリザ」

 3「マリナはエリザが暗殺されようとする理由を知る」

 4「マリナはエリザを守り抜く為、国家へ反逆する事を決める」

 「エリザとリチャード」

 2「失敗したリチャードは計画を変え、エリザが帝国と内通していると告発する」


3話「村が襲撃を受け、壊滅的な被害を受け、主人公が王国騎士を倒す」

 「マリナとエリザ」

 4「マリナはエリザを守り抜く為、国家へ反逆する事を決める」

 「エリザとリチャード」

 3「リチャード自ら、反逆者を討伐する」

 4「リチャードはマリナに撃退され失脚する」


(※ストーリー展開が冗長だと考え、3話の「国家への反逆」の項目を省いて、再構成しています)



~~~以下、振り返り~~~


コンセプトの段階ではだいぶザックリ決めているのが見えます。

なお、この項目の「4」以降は同時にキャラクターコンセプトと一緒に組み立てています。


忍野は、

メインプロットは『物語そのものが持つ問題を解決する流れ』であり、

サブプロットが『キャラクターが持つ問題を解決する流れ』。

その二つを組み合わせて物語を構築する。

という考え方でプロットを組んでおりますので、

当然、キャラクターコンセプトと同時に作らないと、ストーリーコンセプトがまとまらないので、こういう手順になっています。


なお世界観については、

現在は『読者へ提供する楽しみ方』を主軸に考えて構築するようにしていますが、

当時はそこまで考えが回っていなかったように記憶しています。


ストーリーとキャラクターに合わせて世界観を作ってしまう方が、

結果として整合性を取りやすいという都合もあるようです。

実際、世界観に関する部分は多くの創作指南書で省略されていますので、

当時の僕が作成したプロットでも大きな問題とはならなかったようです。



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