工程05 メインプロットの作成
●概要
セントラルクエスチョンにまつわる物語を4~8展開で作成する。
これが何を語る物語なのかをハッキリさせる。
これが完了したら、
いったん『キャラコンセプト作成』を『工程05』まで進行する。
●工程の趣旨
中心となる物語の流れをおおまかに決めておく事で、長編全体がクライマックスに向けて劇的に展開できるようにする。
物語がダレたり、冗長だったり、脱線したりすることを防ぐ。
このほか細かいことを決めていく際の大きな指針となる。
たとえば、
「登場人物が勝手に動いて予定にない行動をとる」
というときも、どこまで許容し、どこからは修正対象なのかもハッキリするので、
結局は小説執筆に自由度を持たせたまま、小説の統一感をキープできる。
●コツ
メインプロットはあくまで「物語の柱」であるので登場人物の事情には斟酌せずに
「これはこういう物語です」
と言えるようなものを設定する。
起承転結で考えても良いが、どちらかと言うと三幕で考えそこにターニングポイントとなる部分を追加する方が作りやすい。
たとえば「姉たる千隼」のように「姉が妹を助ける物語」とするなら
1、「妹が鬼憑きだと判明する」
2、「警察から妹の正体を隠しながら、妹を助ける方法を探す」
ターニングポイント「妹の正体が警察にバレて、妹を奪われる」
3、「奪われた妹を助け出す」
4、「鬼憑きを治すために、最後の賭けをする」
というように作成する。
三幕八場の作り方にあてはめる形で作っても良いが、詳細はあとの工程で詰めていくのであくまで目的や意味をハッキリさせる程度にとどめること。
●メモ
この段階では「物語を面白くする」というよりは「どんな物語なのか理解する」に重点を置いた作成方法が無難。
自分が書きたいものがどんなものなのか理解し、それから面白そうなら継続し、つまならそうならセントラルクエスチョンからして問題がある可能性が高い。
とりあえず「三幕八場」の箇条書きを片手に持って、テキトーに作成してみるのも一つの手。
●参考にしたもの
リンダ・シガー「ハリウッド リライティングバイブル」
ほか不明
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