工程01 メインプロットの三幕八場化
●概要
セントラルクエスチョンに焦点を当てたストーリーを、
三幕八場にあてはめる形で詳細を作成する
●工程の趣旨
見せ場を作る前準備として、メインプロットの流れを整理。
三幕八場にあてはめる事で、
各プロットポイントで何をすべきかを決めるための工程。
メインプロットの流れが決まっていない場合にも、
ここで全体の流れを決めてしまう。
「三幕八場」については以下
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882605779/episodes/1177354054882609252
●コツ
三幕八場でのシーンのあてはめ方は書こうとしている作品によって変わるので、決まったやり方があるわけではありません。
基本的には穴埋め形式で、三幕八場のリストに決まっている部分から書き込んでいって構わないと思います。
これまで作成したコンセプトプロットと企画プロットを参考にしていけば大部分は簡単に埋まるはずです。
また、
書き込む際には「1〜3幕の説明」と「1〜8場の説明」とを別個に作ること。階層を分けて理解するようにすると頭の中で整理しやすいです。
また、この工程で「幕」の説明に関してだけはきちんと書き上げてください。
これをやっておかないと次の工程から辛くなります。
けれど場の説明は空欄でも構いません。
次の工程の最中に埋められれば問題ないと思われます。
まずは
「第1プロットポイント」
「ミッドポイント」
「第2プロットポイント」
の3箇所について、セントラルクエスチョンに関係させる形で決められれば概ね問題ありません。
もし、どうしても三幕八場の構成のイメージがつかないのであれば、
概ね2時間程度の映画やドラマを、三幕構成にあてはめて分析。そのやり方を真似てしまっても良いと思います。
(2時間映画の場合は、15分で1つの「場」)
初見でも驚くほど分刻みで1〜8場が作られているのが分かると思います。
アクション映画が1番分かりやすいですが、アニメ映画でも良いです。
ただ慣れないうちは「盗作」になる危険を避けるため、
書こうとしているジャンルとかけ離れたものを参考にしてみるのが無難かと思います。
ラブコメならアクション映画、厨二バトルものならサスペンスドラマなど。
それを繰り返すとメインプロットやサブプロットを読み取る事が簡単に出来るようになり、盗作と換骨奪胎の違いを自分の中に作れるようになると思います。
●メモ
作品を真似るという話をしましたので、僕が考える盗作と技術の模倣、換骨奪胎の違いについて書かせて頂きます。
基本的には
「完成したものをそのまま使う」のが盗作、
「似たものを作る為の技法を真似る」のが技術の模倣や換骨奪胎
だと僕は考えています。
「売っている惣菜を弁当箱に詰めて自作と言い張る」のが盗作
「別の材料を使い、同じ調理法で惣菜を作る」のが技術の模倣
というイメージです。
でなければ「三幕構成」という調理法を使っている作品は全て盗作という事になりますから。
この辺りは、恐らくもっと詳しい方がいると思いますので、あくまで一意見として書かせていただきました。
●参考元
リンダ・シガー「ハリウッド リライティングバイブル」
※敬称略
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