工程04 類型における詳細を詰める

●概要

キャラの類型と関係性が決まったら設定を含めてその詳細を詰めていく。

そこまで出来たら「世界観コンセプト作成」の工程へと進む。

(先に物語コンセプト作成へと戻っても良い)



●工程の趣旨

キャラクターのバックボーンについて理解を深めていく作業。

「暗い過去を背負った戦闘美少女」のような類型であれば、

・その「暗い過去」とは何なのか、

・いつから戦っていたのか、

・戦う理由とはなんなのか、

といった部分を詰めていく。

そうやってバックボーンを掘り下げることで、世界観のネタが自分の中に溜まっていくことも期待して行う。



●コツ

類型には、その類型たらしめる為に必要な要素が多々あるはずである。

マッドサイエンティストであれば、何に執着して研究しているのか、その理由は、その研究によって世界にはどんな影響があったのか、これから何を及ぼすのか。

等が考えられる。

これらはむしろ、小説指南書や脚本指南書等を利用する方が無難。

利用しない場合は、似た既存のキャラクターを構成する要素を分解して構成する言葉や設定のみを入れ替えていくという事もアリ。

ただし、よほど換骨奪胎が上手くできないのであれば、それは「パクリ」に近い。



●メモ

忍野個人としては新城カズマ先生の「物語工学論 キャラクターのつくり方」を利用することがほとんど。

他には神話の類型を分析してまとめたようなものも使える。

「姉たる千隼と鬼憑きの姉妹」において、主人公である千隼は「あぶない賢者」の類型から詳細を導き出している。



●参考

新城カズマ「物語工学論 キャラクターのつくり方」

島田雅彦「小説作法ABC」

(※敬称略)

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