工程02 キャラクター設定
●概要
企画プロット上の
「登場人物」項目の記入を行う。
⚫︎工程の趣旨
企画書を読ませる相手へ、登場人物の魅力を伝えるための項目。
また自分自身で「コイツはどんなキャラクターなのか」「どこを売り込むつもりなのか」を理解するための工程。
⚫︎コツ
改めて記入項目をおさらいします。
名前(よみがな)/性別/年齢/一人称/立場
コンセプト
印象/外見的特徴
性格/能力
背景
が、記入項目。
そのまま特に考えず記入しても良いと思いますが、一応僕が記入する際に考えていることを説明しておきます。
まず最初は「コンセプト」を記入します。
いわゆる「キャッチコピー」。
既にキャラクターコンセプト段階で決めていると思うので、そのまま記入します。
これは、先にキャラクターの細部ではなく大枠から記入していったほうが、後々楽になるからです。
次も決まっている所から記入していきます。
「印象/外見的特徴」については外見的特徴は既に用意していると思いますので、それを記入。また外見的特徴とキャラクター類型、コンセプトと合わせて考えた時に、自身が受ける印象を記入します。
読者に見せたい印象があるのであれば、それを記入しても構いませんが、外見的特徴との乖離が無いか気をつけます。
ぶっちゃけ乖離が怖いので、外見的特徴などから自分自身が受ける印象をそのまま入れてしまうことが多いです。
次に「性格/能力」……は飛ばして「背景」を記入します。
これは登場人物の過去や、現在の姿になった理由です。
他人に見せる時には、先にインパクトの強い要素を見せてその理由を最後にした方が受け入れてもらいやすいという理由から、項目としては最後に置いてあります。
ここの内容はコンセプト設計の「キャラ類型」「キャラ類型の詳細」から引っ張ってきます。多少詳細を詰めたものを書いても良いですが、文章量に留意。
その次に「性格/能力」を記入します。
登場人物は「背景」があるからこそ現在の性格になり、また能力を獲得したはずです。「背景」を参考にし、キャラ類型と照らし合わせながら、
獲得した「性格」と「能力」を書いていきます。
またこの「性格」と「能力」はキャラクターコンセプト設計段階で作った
「応援したくなる要素」と「憧れる要素」を記入する部分でもあります。
企画書を見せる相手に、魅力が伝わるかどうかを考えて記入します。
ここまで記入すると大枠は出来上がったので、細かいところを記入します。
「名前」は、この時点では仮名です。
現段階でキャラクターそれぞれを深く理解できているかと言うと微妙ですし、
このあとの工程でいくらでも書き換えることができるので深く考えません。
しかし、
キャラクターコンセプト作成段階のキャラ類型とその詳細を作成した段階で、名前に何らかの意味を持たせることになっているのであれば、その限りではありません。
性別や年齢もこの時点では流動的です。
大した違いではありませんが、詳細を詰める際にいじることが多々あります。
一人称も決まっていれば、記入する程度。
しかし既に「背景」や「性格」を決めた今となっては、なんとなく自分自身でもイメージがつかめている事が多いので、それに従って決めてしまいます。
立場は物語上での「立場」を記入します。(役割とは違うので留意)
この手順で、主要登場人物の数だけ作ります。
コンセプト作成段階でおそらく2〜3人作ったと思うのでその程度。
また、2枚verの場合には、
「印象/外見的特徴」「性格/能力」「背景」の項目をそれぞれ一文程度にまとめ、それらを組み合わせて3行でキャラクターを説明してください。
これも「登場人物の魅力を作者自身が理解し人へ伝える訓練」として行うものです。
ちまみに残りの項目は一行でまとめてください。概ねキャラ一人を4〜5行で説明できれば問題ありません。
文章量としては
2枚verの場合にはA4用紙の半分。約15〜17行以内に3人分を。
世界設定の分と合わせて1枚に収まっていればオーケーです。
4枚verの場合にはA4用紙1枚〜1,5枚分程度にまとめます。
世界設定までの分と合わせて3枚以内に収まっていればオーケー。
これが終わったらあらすじの作成に移ります。
⚫︎メモ
ちなみに記入項目が細部から大枠へと列挙されているのはわざと。
この企画プロットは「他人へ見せて批評してもらう」ことを念頭に置いています。
自動車のテレビコマーシャルでも、物の細部から描写してあとから全体像を見せる事が多いように、まずは「気を引く」ことが大事なのではないかなー、と思って設計しています。
ぶっちゃけ広告の専門家ではないので聞きかじった程度です。あまり参考にしない方が良いかと。
あと細かい設定などはこのあとの基本プロット作成工程でさわるので、
ぶっちゃけ勢いと萌えで決めてしまっても良い。
コンセプトプロットに従っていれば、方向性を間違うことはないので、
読んだ人を驚かしてやろう、楽しませてやろうという意思のもとではっちゃけるのは問題ない。
あとから、何度も何度も何度も何度もトライアンドエラーを繰り返して、クオリティをあげるのが我々凡人なので。
⚫︎参考
創作指南書、および多数の執筆指南ブログから。
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