概要
しかし、彼は恋をしてしまう。病的に痩せていて、退廃的で、今にも死んでしまうそうなほど儚い女性に。
カニバリズム青年×不健康薄幸美女の、叶うことのない恋。
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17/01/27:無事完結いたしました。ありがとうございました!
19/06/16:全編加筆修正+追加シナリオ「新装版」、いつの日か公開予定。
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おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!食人青年×薄幸美女。極上の悲恋と、言葉に出来ない感情に打ち落とされろ。
長命を得る為に、一人の人間を選んで食べる。そんな使命を背負い、ある街にやって来た青年、ウル。
喫茶店でアルバイトをしながら、食べるべき人間を選定しようと過ごしていたウルの前に、もし人並みの体格ならば誰もが振り返るだろう美貌を持ちながら、恐ろしく瘦せこけた女性、ノラが現れる。店に通い始めた彼女は、煙草とコーヒーを嗜みながら読書をして過ごすのだが、食事は一切摂ろうとしない。
そんなノラに興味を持ったウルは、ひょんな事から彼女と交流を持つ事になる。然しウルの選定の使命が、そしてノラも背負う抗い難い運命が、二人を報われない恋へ叩き落とす。
作品の紹介文にあるように悲恋を扱った作品ですが…続きを読む - ★★★ Excellent!!!愛と死は斉しい。世界観に飲み込まれました。
正直言葉に出来ない。元々語彙力がない、というのもあるけれども、読み終えた後、ウルとノラのそれぞれの心情、決して叶うことのない悲恋が胸に突き刺さります。
ウルが喫茶店に居なければ、ノラが喫茶店に入店しなければ…なんて考えますが、二人の時間は決して無駄なものではないし、ウルが恋を知ることもなかったんだろうな、とも思います。そして結末に鳥肌が止まりません。
ウルとノラ以外の登場人物も魅力的で、一人一人いるからこそ物語が成り立っているのだなと思います。個人的にジュリアが好きです。おちゃらけたキャラクターかと思えば、ウルを気にかける描写もあり、なんなんだこの男は…、と、あるシーンで惚れました婿に下さ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!やさしい音楽、ほろ苦いけど砂糖たっぷりのコーヒー、微睡む煙草の匂い。
「普通」ではない。「普通」にありたくない。
人として生きている以上、それは誰もが抱く感情であると思う。しかし「普通」でないことは、時にひどく辛く、苦しい。
それでも「普通」ではない自分を、他者から理解されたいのは何故だろう。その気持ちは一体どこからやってくるのだろうか。
とかく『人食い』など、その最たるものだろう。
現代社会で仮に『人食い』をすれば、それは只の犯罪である。罪は免れないことも想像に難くない。だが物語の中であれば別だ。それは新しい側面を覗かせる。可能性を導き出す。
これは『普通ではなかった人たちの恋の話』である。
人々の「普通」でありたくないという本質は、もしかするとそこ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!惹かれていく。愛する女性として。人を食べるという掟の贄として。
主人公のウルの前に現れた、病的に痩せている女性。そんな彼女をウルは美しいと感じる。
恋の予感がする序盤。しかし彼がこの町に住んでいる目的は、人を食べなければいけないという掟の贄を探すこと。
父は贄として人間を食べた。その贄に、父は恋をしていたと言った。
そしてウルは……。
読後感を何と表現すればいいかわかりません。せつない、では足りない気がするのです。彼の彼女への強い思いが胸に刺さります。
単純に応援すればいい恋ではなかったのが、またなんといえばいいのかわからない感情が沸き上がってきます。
読んで感じたことをうまく表現できなくて申し訳ないです。
でも確かにこのストーリーに惹かれていました…続きを読む