概要
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おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!血塗られたオフ会。次に襲われる『ベリー』は誰?
舞台は長野県の山の中にあるペンション。SNSを通じて親睦を深めたベリー好き達の、初めての『ミックスベリー』オフ会が開催された。
だが、メンバーの自己紹介すら始まらぬうちに、第一の殺人が!
そのうえ唯一の通行ルートである吊り橋が落とされ、山道は土砂崩れで通れず警察も来られないという。
閉鎖された空間で猜疑心と恐怖を抱える参加者たちは、自身の安全のためにハンドルネームを伏せたまま過ごすことを決めた。が、そんな彼らを嘲笑うかのように、次なる犯行が……
この、ハンドルネームがわからないという状況が、物語を複雑にしている。もう誰も彼もが怪しく見えるし、何もかもが伏線に思える。チャットルームでの会話や…続きを読む - ★★★ Excellent!!!誰が犯人で、誰が次の被害者なのか?
私はこの作者のファンでして、こちらの作品も非常に面白かったのでレビューさせていただきます。
まずはこの物語のキーになっているところから。
ミックスベリーというチャット仲間でのオフ会が開かれ、早々に第一の殺人事件が発生します。同時に次の殺害が予告されます。
このスタートから王道のミステリーを予感させますが、事件の性質上、それぞれ自分のハンドルネームを明かしてはならないという制約が発生します。
陸の孤島となった別荘に閉じ込められた13人。それぞれ殺人におびえつつ、腹の探り合いが始まります。
主役として活躍するのは千鶴さんという女性。探偵業でも警察関係者でもないのですが、記憶力と注意…続きを読む - ★★★ Excellent!!!次は誰が狙われるのか!?犯人は!?動機は!?…推理を楽しめます!
ベリー好きが集まるグループチャットのオフ会。
楽しいオフ会になるはずが、そこで殺人事件が起こってしまう。
犯人が次に狙う相手を示す手ががりを残していても、次に狙われるのが誰なのか確実には分からない、そんな状況が作り出されている、謎多きミステリー!
一体、犯人は誰で、動機は何なのか?
メッセージ性も兼ね備えた、読み応えある本格的なミステリーだと思います。読みながらちゃんと推理を楽しめました!(˶ᐢᗜᐢ˶)
そして、本作品は登場人物が多いですが、作品の中でそれぞれが混同することなく役割をこなしている…作者の素晴らしい表現力にも注目です!
是非是非、読んで作者の作り出すミステリーを堪能して下…続きを読む - ★★★ Excellent!!!オフ会が惨劇の舞台!互いの正体・動機・謀略…全ての謎が巧妙に絡み合う!
面白い作品でした!
とても特徴あるクローズド・サークル系ミステリーです。
まず、登場するキャラクターが「ミックスベリー」というグループチャットのメンバーであること。
互いの本名などの素性はもちろん、誰がどのハンドルネームなのかもわからない。
ハンドルネームは自由につけられるわけではなく、本名に由来があるベリー系の名称でなければならないというルール。(たとえばブルーベリーなら本名に「あお」が入っている、など)
わけあってオフ会会場に閉じ込められた彼らが、次々に起こる殺人事件に翻弄されながら、互いが誰なのか、動機は、トリックは…などを探り合っていくストーリーです。
互いの正体がわからないな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!運命のいたずらが巡り合わせる悲しい殺人事件の結末とは……
SNSで知り合った男女がオフ会を開き、舞台のペンションで殺人事件が発生するというクローズドサークルです。
偶然発生した事故になるのかと思えば、それがやがて殺人事件に発展する……その経緯に至るまでの流れが良かったです。適度な間隔の中でお話が進むため、あっという間に作品の世界観へ引き込まれます。登場人物たちも個性的な人ばかりで、事件が起きた時の仕草や言動なども細かく描かれています。
また推理編となるラストで犯行動機を知った時、「犯人は悪くない、悪いのは被害者だ」と感情移入してします場面がありました。殺人を擁護することはあってはならないのですが、私も犯人のような立場だったら同じことをした…続きを読む - ★★★ Excellent!!!そのハンドルネーム、決して明かしてはいけません。
ストロベリーやラズベリーといった、ベリーにちなんだハンドルネームを持つ男女が集まったSNSグループ『ミックスベリー』。
その内の12人のメンバーがペンションに集まり初のオフ会を開くことになったのだが、しかし、そこで幹事役であったストロベリーが何者かに殺されてしまう。
さらにペンションと外界をつなぐ橋が落とされて外部からの助けを呼ぶこともできなくなってしまい……。
つまり、本作はミステリーの有名な形式・クローズド・サークルを扱ったもの。
事件は12人の参加者の思惑がそれぞれ絡み合うことで思いもよらない形に事件が進んでいくのはまさに王道の展開だが、それに加えて、本作が面白いのはハンドルネームの…続きを読む