都市伝説の妙を感じました。ひとつの妖怪が認識のされ方でどんな解釈にもされえる。あるいは人間の流行り廃りによって都合良く別の妖怪にされてしまう。
その中で「くねくね」と定義づけられた主人公の、濡れ衣を晴らす物語。本来謎を解かれる側の、妖怪から真実に迫るのは斬新です。
小ネタに富んだギャグに乗せながら、認識の盲点がオセロのようにひっくり返っていくミステリー性は「逆転裁判」のような読み味で、快速でありながら謎を探求していく面白さがある。
web小説に特化した文体で非常に読みやすく、ミステリーが苦手な人の入り口となりえる作品だと思います。
公式でも取り上げられている作なので、折り紙付き。
どうか秋の夜長に読書どうでしょうか?
とある村で殺人事件が起きた。容疑者は被害者の画家と顔見知りで、作品を買いに来ていたというが……言ってみればただそれだけの事件が、たったふたつの要素をもって怪事件と成り果てる。ひとつめは容疑者が妖怪くねくねを目撃して心神喪失状態にあるらしいこと。そしてふたつめは、当のくねくねがその場にいて、容疑者を知らないことだ!
冤罪で評判を落としたくねくねが名誉挽回のため事件の真実を明かしに行く。そのシンプルなのに意表を突いた導入でまず驚いて、くねくねが極々普通に人間っぽいことでさらに驚かされました。キャラクターを極端に突き抜けさせず、読者に近しく寄せているわけなのですが、それを特殊能力持ちな妖怪で実行する大胆さは好評価ですし、特殊能力を“謎”へと昇華させ、妖怪と相性最悪なはずのミステリーに融和させた筆の力、これはもう高評価をつけさせていただくよりありません!
そして気になるオチですが……これにつきましてはご自身の目でお確かめくださいね。
(新作紹介「カクヨム金のたまご」/文=髙橋剛)
くねくねという妖怪をご存知でしょうか?
くねくねという呪いをかけるんです
くねくねと踊ってしまうんです
くねくね……
くねくね……
くねくね……
いやそれだけでまず可笑しいんですけどね?
とある田舎の村で起きた殺人事件
妖怪くねくねのせいにして罪から逃れようとする犯人
当の妖怪くねくねは自分のせいにされることが許せなくて……
自分の無実を証明するために!
ダンボール箱に隠れてミッションを遂行しようとするんです!
事件は思いもよらない展開と笑いの嵐が巻き起こって……
散りばめられた笑いのエッセンスが可笑しい♪
絡み合う出来事とやり取りがとにかく楽しい♪
複雑怪奇に卓越した物語に笑わずにはいられません♪
コメディとミステリーが絡み合うミッションに酔いしれてください♪♪♪
とある村で殺人事件が起こってしまいました!
容疑者に上がった名前は、力井戸 脛夫(りきいど すねお)。
ええ、その通り。
きっと往年の「ファン」ならクスッとするハズ。
とはいえ主人公にメタルでソリッドな雰囲気は皆無。ひたすらクネクネと踊る妖怪ですからね。
巻き込まれて風評被害に苦しむ、かわいそうな立場です。
「くねくねを見たせいでアホになった」
「くねくねを見ていたから、犯罪しても責任に問わないで」
「くねくねを――――」
……誰とも会っていないのに。
このまま何でもかんでも自分のせいにされていては大変です。
しかし名誉回復はイバラの道。
姿を見られると呪ってしまうという性質上、「かくれんぼ」しないと動くに動けません。
きわめて困難な単独ミッション。
彼は無事に完遂し、世間に真相を公表できるのか!?
えっ?
あ、ああ。
これは……らりるれろ。
コミカルさと風刺、そして壮大さも兼ね備えた斬新なミステリーを書き続ける作者様。
今まで見たことの無い新しい作風で、毎回目を見開いてしまう作者様の新作です。
今回は「くねくね」と言う妖怪が、自らも巻き込まれた形の殺人事件の解決に奔走します。
前編はとにかく笑えます✨
くねくねのダンディさとコミカルさのギャップと騒動にとにかく、声が出てしまうくらい……
人前で読むのダメ、絶対。です。
そんな前編を受けての後編。
ネタバレになるので詳細の説明は控えますが、風刺とゾッとするどんでん返しはますます磨きがかかってます。
そして、人の持つ根っこの「とある問題」に言及した形でラストへ……
本当に……素晴らしかった。
私が編集者だったら作者様の短編集、絶対出版したい。
だって読んだ事のない斬新な魅力のミステリー短編集になるはずなので……
くねくね……かつてネット界隈で話題になっていた都市伝説の怪異。
くねくねを三秒間見つめたものは、自らも正気を失い「くねくね」と体をよじらせて踊り続けてしまう。
そんな恐ろしい存在ですが、本作はまさかのくねくね視点!
しかも、自らにかかった疑いを晴らそうと、スニーキング(隠密)・ミッションを開始します!
(この設定だけで、もう爆笑でした!)
事件は一人の画家が殺害されたことから始まります。
その容疑者はくねくねと踊り狂い、正気を失っていることで警察から「責任能力」の有無を疑われ、しまいには「くねくね」が悪い!ということに。
ところが、主人公のくねくねは、その容疑者に呪いをかけた覚えがない。
そこでミッションを開始するくねくねでしたが、事件は思いもよらぬ方向へ転がっていきます。
くねくねの「呪い」の効用、そしてそもそも「くねくね」とは……。
設定を巧みに使い、要所要所でボケまくるコメディ要素を含めつつ、人類の存亡にかかわるような壮大な展開へと至る物語!
作者様の天才的発想と構想、本当に素晴らしい!!!!