江戸川台ルーペ

大した話じゃないんですけどね、高校のころ、絵のうまい女子がいたんですよ。そいつに「モデルにならない？」って誘われたんですが、いま思えば、あのときの絵が僕のいまの姿を本当に表してい…

ショートショート

フレーズ評価okです。 よろしくお願いします。 企画用作品です。 https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054887207130 続編…

「ようちゃんはどこや？」 総合病院に勤める看護師の洋子は、記憶障害の父が口にするこの言葉を呪いと感じていた。 四方八方へと散らばる思考に、まとまりは無い。しかし、そこには確かな人…

　私には左腕が無いが右腕がある。 　大分縣にやってきた私はカルボナーラを求めてコンビニを目指す。

月コロニーへの人類移住計画が完了し、荒地と化した地球に、なおもそこで生き続けることを選んだ者たちがいた。 砂嵐と噴煙に塗れ、疫病の蔓延る不毛の大地で、何が人々の希望となり得るか。…

ひゃあ怖いー！！

大学生の由芽と要はつき合って２年、同棲をしている。ある日、要は大学でも有名な美人の大島さんと浮気をして、由芽に突然、別れを切り出す。戸惑う由芽を前に、別れるまでの日にちを乱数で決…

　お待ちください。どうぞ、お待ちください。 　妾の姿が見えてらっしゃるんでしょう？　妾の声が聞こえていらっしゃるんでしょう？　どうか行かないで。どうか話を聞いてくださいまし。 　…

どんな男も中身は一緒。 だって頭の中は『アレ』ばっかりなんだもの。 そんな彼女の意識を変える、一人の美容師との出会い。

おばあちゃん、ごめん。味、覚えてません。

震災と大阪。遠い遠い距離。近い近い共感。冷静になることに熱意が止まらない。熱意が止まらない者に対して冷ややかな目がやめられない。何の感情も持ってはいけない気がする。深く、純粋な感…

同題異話１１月分。 タイトルの「第ちわわ」の件ですが。 「第一話」って入力しようとした作者（童顔）がタイプミスして、「第ちわ」って打ち込んで、 「第一話より、第ちわわのがカワイ…

　気づいたら創作を始めてから10年経っていたので、10周年的に創作関係について徒然とお話しします。 　脱線して自分が好きなものとかも語りそうな気がします。 　※何か創作関連につ…

書店員の松田はずっとなにかに片想いをしている。 同居人で小説家志望のさかえは付き合う相手といつもうまくいかない。 彼らがルームシェアを初めて一年が過ぎようとしている。 二人が一緒…

※性描写や不快な描写が含まれますのでご注意下さい。 一般的にクズと言われて遜色ない友哉は、賃貸の契約を解除すると結子に連絡をする。 「もう家無いんだよ。一人暮らし終わりにしたか…

　これは詩が読めない人のための詩集です。 　そして人生がつらい人のための詩集です。 　特に読むべき順番とかないので好きなタイトルから読んで下さい。 ※前作として「汚れた靴底で人…

ホタル、ウミホタル、ヤコウチュウ、チョウチンアンコウ、安瀬家の女。これらの生物には共通点がある。自ら光を放つ、発光生物であるということだ。安瀬カヲルは、バイトのウェイな先輩ソウヤ…

私と夫との間に第三者の存在を感じる。 それが確信に変わった時、事態は動き出す。

自分の部屋で、小説を書いていたはずだった。 それなのに、何故だか見知らぬ部屋にいた。 「では、せっかくのご縁ですから、解剖といきましょうか」 微笑むあなたの名前が、どうしても…

クリスマス・イヴの夜、暗く寒い路地裏に、ひっそりと死にゆく一人の男がいた。彼が最期に出会ったのはーー。

　なんとなく眠れないなあと思っていたら朝がきていた。 「それなら外にいこうよ。」 　アレクタリヤさんが僕によりそう。 　悪くないアイディアだった。僕は古びたスニーカーをはいて部屋…

僕と会社の先輩八尾さんは、蝉時雨に降られ、浮かされた。 短くない時間を過ごしながら、しかし予定通り別れはやってくる。 だけれど、夏は永遠に巡る。彼女が仕組んだ通りに――

※カクヨム掲載中の『かすみ燃ゆ』の前日談であり、一部に重複表現があります。 東の果て、遥野郷安是の里では、女は恋をすると光る。だが、かすみは十八になっても光らず、〝かすのみ〟扱…

「ねぇ、行人」 「なに？」 「エッチしたことある？」 　突然の問いだった。 　中学三年の僕は当たり前みたいに経験なんてなかった。 　夏休みが終わって、けれど、まだ夏は終わってく…

昭和の香りが充満するこの部屋で 親父がちゃぶ台をひっくり返します。 怒られたい人、全員集合！

婚約者の名前は七海遥。でも、僕は三咲カナタと一緒に暮らしている。 工作機械を作る会社の技術営業をしているユキヤと遥は結婚に向けた秒読み体勢に入っていた。 しかし、ユキヤには遥と…

「集え挑戦者！千文字縛りチャレンジ！」 https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054883786408 に参加させていただいておりました…

【短編】【完結】 地味女子な風巻 椿は目立たず真面目な子として平穏な学校生活を楽しんでいる。 そう、普通が一番だ。 しかし家の事情で幼馴染みである比奈は学年の有名人。異能持ちな…

【短編】【一話完結】 新しい生活へ一歩踏み出すあなたへ送る微温のファンタジー。 不安にまごついたときは、ほんのり甘酸っぱいイチゴミルクキャンディ。

家が貧乏なわけでもないけど、常に金欠な女子高生のお話。 財布の平均残高100円以下。 「金欠」のレッテルは中々外されない。 それでも、毎日楽しくJKやってます♪

俗にいうエッセイですね。

　恨み節や逆恨みではなく、自殺の予定もないですが…一度作家として死ぬことになった自分のノウハウを、多くの方々に伝えて活用してもらう文章になります。 　2017年1月、とりあえず…

チンポに突き刺さるディストピア感がわたしの生きるよすがだ。そう思って自分じゃない誰かの不幸を祈っている。

「男と女がラブホいったらやることなんて決まってるじゃん」 そう昔、友人が言ってたことがある。 でもそれって本当にそう？そうだったらなんでこんなことになってるの？ わたしはやる気満…

高名な書家に弟子入りしたひとりの若者。彼は書の良し悪しをみる天才的な眼力を持っていた。しかしある日、彼は師が書の最中にあらわした不満の意味が、どうしても分からなかった。

問：次の記述のうち、正しいものはどれか選びなさい。 １．人間は、人間としか結婚できない。 ２．結婚は、異性と行うものである。 ３．タラバガニを殺すことは犯罪である。 ４．人間を…

とある夜中の、とある男の蝉の鳴き声にまつわるお話。

自殺を決意した横澤夏恋は屋上に足を運ぶが、「哲学の議論をしたい」と怪しげな男に呼び止められる。男の真意がわからないまま、哲学について話して——彼女は「恋」心を抱いていた。

夏が嫌いな僕が晩夏の花火大会で出会った少女は何処か不思議だった。

君は僕を連れてきた。暗影が踊る海辺へと。 「こんな私でも、好きでいてくれる？」と、君は問う。 僕は答える——。

休日の朝、あるカフェ店員と一人の客のお話。

とある夫婦の、夫にまつわる話。 彼は冷たい妻とは違う、心の拠り所になる『あの子』と毎日話していて——。

自殺がどうしようもなくはびこってしまった世界に暮らす、少年と少女のお話。全１８話。 ※交流ユーザー様のささやかさんの作品「どうせ僕らも自殺する。」（https://kakuyo…

　桜の写真を撮るために母校を訪れた僕。ふと、昇降口が開いていることに気付き、思わず校舎に足を踏み入れた。

俺の本山川小説をくらえ

　これは私の友人から聞いた話なんですけど。 　なんでも、この大会は、「どこの学校のトイレにも花子さんがおるなら、日本で一番怖い花子さんの高校を決めようがな」という軽いノリで始まっ…

　朝、部屋に警察がやってきた。私が死んだと言う。その後、どんな捜査をしても、私がどれだけ「私はここで生きている」と言っても、私は死んでしまっていた。

　これはとある殺人事件です。 　ですが、凶器もトリックも犯人も存在しません。 　つまり、ミステリーではございません。 　でも、ミステリーです。 　何を解くかは読んで考えて…

愛ってなんだろう？ 一人の女性を中心に 男達が それぞれの立場で見つける愛。 処女作につき改稿案件。 続編あり。