外野目線で読んだので、「そんな男とは早く別れちゃいな〜!」とヤキモキしてしまいました。
それでと小説としては引力が素晴らしく、いっきに最後まで読んでしまいました。
わたくしそれなりのオバチャンなので、読了後もなお「そいつはやめときな、浮気は一度やったらもう一度やるよ」と思ってしまうけど、案外こういうカップルって長続きするのかもしれませんね。地味なようでいて、一途で家庭的な主人公は最強だってことでしょうか。
お互いの魅力を見直すことができ、お互い一歩踏み込んだ仲になり。まさに雨降って地固まるですね。
ふらついた要に何らかのおしおきが欲しかったけど、そういう作品じゃないですね、ごめんなさい!
毎日未読の作品30作品ぐらいを順繰りに5話ずつ読んでいるのですが。
そんな中、この作品は続きが気になって堪らない作品で、ついに、最後一気読みしてしまいました。
由芽ちゃん編、要編と男女の視点で描かれるこの作品。
個人的には要編からおもしろくなってきたと思っています。
ラストは正直なところ、こうなるんだろうなーと思っていた通りの展開で、ですよねー……というところに結末着地したのですが、そういった点でも安心して読める作品なんじゃないかなと思います。
読んで嫌な気分になりません。
私自身は玲香ちゃん派なので。
由芽ちゃんみたいな女の子に若干イライラするのですが、まあ、仕方ないですよね。
こう感情が揺さぶられるキャラクターが魅力的に描かれているのが、本作の魅力だと思います。
ありがとうございました。
感情移入しすぎて由芽の1日前が終わった後、読み進めなくなってしばらくして、やっと読みきりました。
私も由芽と一緒で好きな気持ちが無くならなければ、側にいてくれるだけでもいいと思ってしまうタイプなので、胸が痛くて痛くて、せつなかった。
彼にもう一緒にいられないから別れてと言われたら、別れると思う。それだけ好きになったら一途になってしまうのです。
だから、要はずるい、無意識に両方手に入れようとしている訳じゃないのがずるい、最終的に帰ってきたけど、由芽の心に傷は残ってる
それでも、好きで居続けちゃうんだよね。
心とは思い通りにならないのもの
そんなの普通許せないよね、別れたほうがいいよ、と言ってもダメなんだよね。
そんな心が描かれた素晴らしい作品です。
一途な少女が男の子の浮気にあってドロドロした中で、少しずつ前に進む。
そんな話を得も言われぬ力で紡ぎ出される物語、それが作家月波結氏の個性であり、月波劇場とでも呼ぶべきものではないかと思っております。
本作は、作家、月波結の渾身の一作と言えるのではないでしょうか?
彼氏の要から一方的な別れを告げられた由芽。一途で尽くすタイプの由芽から要を攫うのは少し派手で、これまでの二人のノリとは違う世界の女性。
でも、カースト上位な女性の彼氏になれることに要は浮足立つ。
別れまでは「17日」。
17日後に別れることが前提から始まる恋愛物語。この舞台設定だけでも、かなりのインパクトがあります。その中で、鬱々と、ドロドロと、そして、どこかでキュンキュンとした、日常と、張り詰めた心と言葉の応酬をつなげていくのは、さすがの月波劇場。
物語構成上のもう一つのポイントは、17日がまず由芽視点で描かれて、そのあと、要視点で描かれるというところ。
この要視点の物語の運びでも、僕は驚きました。裏の裏をかかれたような感じです。これを話してしまうと、ネタバレになってしまうので、ググッと我慢。
さて、表と裏の「17日」それを過ぎた後に、二人が出す結論とは?
是非、みなさんも月波劇場で描かれる心の機微に翻弄されてください。
まだ読み途中ですが面白かったのでついレビューをしてしまいました!
いきなり彼氏から別れを切り出され、別れの時を日付で指定されてしまう『私』。
その17日間を過ごすことになるのですが……
やはり、この期間を置いたところが上手くて、その間は男は白々しくも彼氏のままでいてくれます。
一方、元彼女である『私』は優しく接するままで、ただひたすらに傷ついていきます。
ここからは自分の感想で、『それは今までの延長だったのでは?』と認識した瞬間、とても切ない気持ちになりました。
日付を指定されてから、彼氏の気持ちと行動を初めて知っただけに過ぎず、今まで裏では何があったのか分からないこの怖さに襲われる。
男のコソコソやってることを、上手く浮き彫りにする『日付指定』。不快感は視覚化されて、分かりやすくなって、読み手のメンタルをえぐってきます。