別れまでの残酷なモラトリアム。

由芽ちゃんには幸せになってほしいんですよ。

別れるのに日にちが定められて、それまでに思い出を作ろうと言って、ある意味で事務的な関係。そこに当然男女の感情が絡んで来るから、ますます混沌としていく。定められた日が来るまで同じようには過ごせないのに、同じように振る舞うことの辛さ。明らかに映る女の影。
それでも、二人の行き違う思いを形に、言葉にしていくことで、何かが変わるかもしれない。17日後に待っているのは、ただの別れではないように思えてなりません。

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