概要
その狂気、もっと俺に見せてみろ。
そいつは、ラヴェルの調べを口ずさみ「花」を生ける――さあ、どうだいゾクゾクするだろう? 綺麗だろう? 見ているだけで……いいのかい?
*
約1年前から断続的に続く、猟奇殺人事件。
被害者の遺体はいずれも著しく損壊され、無数の花で彩られていた。遺体を生け花に見立てているのか、切断された頭部と手足も、花と共に奇怪な形で胴体に生けられてていたのだ。
誰が言いだしたのか犯人は『花師』と呼ばれるようになっていた。
4人目の被害者が見つかったその朝、佐木涼介はネットに遺体の画像が晒されているのを発見する。その動揺が収まらないうちに、愛らしい少女の画像がネットに上がった。次はこの少女が獲物だというように。
過去のある事件をきっかけに変貌してしまった元警官の佐木は、この宣戦布告を受け取り、薄暗い執念をもって花師を追い始める。
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約1年前から断続的に続く、猟奇殺人事件。
被害者の遺体はいずれも著しく損壊され、無数の花で彩られていた。遺体を生け花に見立てているのか、切断された頭部と手足も、花と共に奇怪な形で胴体に生けられてていたのだ。
誰が言いだしたのか犯人は『花師』と呼ばれるようになっていた。
4人目の被害者が見つかったその朝、佐木涼介はネットに遺体の画像が晒されているのを発見する。その動揺が収まらないうちに、愛らしい少女の画像がネットに上がった。次はこの少女が獲物だというように。
過去のある事件をきっかけに変貌してしまった元警官の佐木は、この宣戦布告を受け取り、薄暗い執念をもって花師を追い始める。
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- ★★★ Excellent!!!狂気への妄執
警察庁広域重要指定事「花師殺人事件」。約1年前から東京で断続的に続く猟奇殺人事件である。被害者の遺体は激しく壊され、遺体を花器に見立てて無数の花を突き立てる。切断された身体の部位も花と共に生ける、そのあまりに凄惨な死体の創作者を、世間はいつしか「花師」と呼ぶようになっていた。4人目の死体が発見された頃、インターネットでは次の標的を匂わせるような投稿がされる。骸骨のように痩せこけた顔をした元警官の探偵・佐木涼介は、花師殺人事件に強い興味と執念を覚え、警察官の近藤らに協力しながら花師を追っていく。
主人公・ザギをアンチヒーローとかダークヒーローと分類することはできますが、彼についてはそうい…続きを読む