とある作家の創作戦訓

作者 ながやん

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★★★ Excellent!!!

大変、参考になりました。ありがとうございます。
私は、芥川賞、直木賞を受賞した直後から”先生”と呼ばれることに
違うだろと思っています。
そこから5年10年と売れ続けなければいけない。
忘れ去られる人が殆どです。
以前、出版社の方がおっしゃっていた言葉を思いだします。
”芥川賞も直木賞も元は新人賞だから”

★★★ Excellent!!!

との言葉通りです。

得てして人は勝者から学べると思いがちですが
「それって結局運がよかったよね」ということばかりです。
運とは時代であり生まれであり……。つまりは、偶然です。

成功者は「私は努力した!」とかいいますが。
努力の前提は誰がどう整えたんですか? と問いたい。
本気で努力だけで成功したというのならば、不遜極まりない思考と言わざるを得ません。そこから得られるものは多くはない。

その意味からして、作者様が綴ってくれた当作品は、
文字を辿ることで他人の人生から糧を得られるという、
文字本来の目的を存分に発揮してくれる良作品です。

快感やカタルシスとは無縁の、現実(リアル)を見させてくれる貴重な作品。多くのものを遺してくれる、人生に+してくれるそんな作品です。

貴重な戦訓を遺してくれた作者様に感謝致します。

★★ Very Good!!

「作家で生きていくのは厳しい」

作家を目指している人、作家を生業としたい人は何となくそう感じているはず。

しかし、その実態を知る者は少ないのではないだろうか。
本作は作者自身の経験や考察などを交え、まさに綺麗ごとなしのリアルな「作家の姿」が描かれている。

★★★ Excellent!!!

小説を書く参考になる特集で読みました。ひとつの作品としての完成度も高かったと思いますがなにより中に込められた思いが読者を揺さぶると思います。
書いた作品が売れ、コミカライズされたりアニメ化されたり…なんてことは作家というものを目指す人はほとんどが夢見るでしょう。しかし誰もが知る作品の後ろに他の多くの作家がいて彼らがどのようなことを思うのかなんて経験しない限りわかるはずがありません。だからこそ一人の歴史を通してそれを知ることができる本作は大変貴重です。

★★★ Excellent!!!

……という作者の体験を描いたエッセイ創作論。
新人賞を取った後は、こういうことが起こります。
編集者との会話やイラストレーターとの打ち合わせ。
実際に業界に入ってラノベ作家の仕事を経験した苦悩の数々。そこから感じた、ラノベ作家として生き続けていくための心構えを綴った言葉は、これからそこを目指していく者に深く圧し掛かります。

★★★ Excellent!!!

カクヨムで小説を書いている人の中には、「自分の作品がランキング上位に挙がってゆくゆくは出版社からのデビューを……」ということを考えている方も多いでしょう。
しかし、外側からは華々しく見えるプロの世界というのはいったいどういうものなのか。
そういったことをプロの作者の視点から描いたのが本エッセイです。

プロが業界を語るというのはそこまで珍しいものではないかもしれませんが、本作で特徴的なのが作者である長物守氏が3作打ち切りという目に合って一度プロ作家から身を引いていること、作者自身の言葉を借りるなら「敗軍の将が兵を語る」という内容になっていることです。
それだけに彼の口から語られる言葉には、成功した作家によるものとは異なる「重さ」が存在します。

これで内容が全編恨み節全開だったりすると読み物としては別種の面白さが生まれるのですが、本作の場合、当時の事をある程度割り切りながら淡々と事実を連ねていくため、参考になると同時にますます重たい。

果たして、プロの作家はどれくらいの収入があるのか、作品を書く際に編集部からはどのような要請を受けるのか、イラストレーターはどうやって決まるのか、SNSではどういったことを書いちゃいけないのか、などの業界の裏話が語られます。
またそれ以外にも、批判を受けたときの心の持ち方や、執筆が滞った時の回復方法などのアドバイスは、きっと参考になるでしょう。

「自分の作品がもっと多くの人に読まれて欲しい」と夢と希望を持って書くのはもちろん大切です。ですが、その一方で頭の片隅にこうした現実を入れておくと、いつか役立つ日が来るのではないでしょうか。

(小説を書く参考になる作品4選/文=柿崎 憲)

★★★ Excellent!!!

私は「目指してないのに拾われちゃった」組なので、また微妙に立場が違ったり、プロになるために日々精進している人に比べて危機感がないというかのんびりしているというか、ちょっと温度差があったりもするのですが、一度本が出てしまった以上「プロ」と言われてしまうという意味では同じ恐怖に立たされていると言っても過言ではありません。

その上でこれを読んで思った事。
「ああ、自分はなんて恵まれているんだろう」
担当さんも「褒めて伸ばす」タイプの方だったし、絵師さんも期待以上のものを仕上げてくださった。

でも、そんなのはごく稀なことなのかもしれない。
もんんんのすごいラッキーだったのかもしれない。
思い通りに書かせて貰えなかったり、イラストを基準にストーリーを書き直さなきゃならないなんて、初めて聞いた!
こんなことが普通にあるんだなぁ……と驚きました。

我こそは豆腐メンタルだ!と胸を張って言える人ほど、これを読むべきだと思います。対処法、書いてあります。

★★★ Excellent!!!

 へえ、デビュー作家さんのエッセイか。なんとなく読んでみよう、というのが始まりでした。
 書かれているのはリアルな数字、人間関係、そして精神状態。ここまで真に迫ったエッセイを読んだのは初めてです。
 作家業はまさしく戦争。手に取る本の一冊一冊に、壮絶なドラマが存在することを、改めて思い知らされました。

★★★ Excellent!!!

プロ作家として暮らしていたからこその実体験が豊富に詰まっている、大変素晴らしいエッセイです。

これからプロ作家を目指そうという方、またはプロ作家の暮らしぶりがどんな物なのかを知りたい方は必読です。興味深いお話が沢山詰まっていて、為になる事は確実です。お薦めです!

★★★ Excellent!!!

筆者の史実を元にした作家生活です。

一人の人間がプロの小説家となり、引退を覚悟し、その中でも次の作家に繋げる教訓があります。

この作品に出会うだけでもカクヨムに来てよかったな、そうおもえるほどに熱く、絶望のエネルギーが込められています。

それでも前を向いて生きている筆者に敬意を称し、彼の人生を応援したいと思いました。

筆者がよりよい幸福に出会えることを願って星3つ送らせて頂きます。

五年間、本当にお疲れ様でした。

★★★ Excellent!!!

 創作における心構え、商業に対する創作の考え、とても参考になりそしてとても気持ちが楽になる優しさがこの作品にはこもっております。
 これを読んだ私も辛い時だったので気持ちが軽くなった気がします。
 そして、作者にもめげずに生きて欲しいと願わんばかりです。

 今創作活動で辛い思いをしている方にかなりオススメです。

★★★ Excellent!!!

小説書いて食っていくのは厳しい――
これはよく耳にすることで、そういうものなのだろうなぁとぼんやりとは認識してました。
このエッセイでは、その厳しさが、筆者さんの実体験から具体的に説明されています。
なので真に迫っていると感じるのは当たり前で、これが実際にひとつの真なんですよね。

以前同じようにプロの作者さんが投稿していた暴露系エッセイとはまた違う怖さに触れた感じがします。

★★★ Excellent!!!

僕が大ファンの「関節王」という漫画があって、これに触発されて女子プロレス格闘技小説を書いたのが、僕が小説を書きはじめたきっかけです。

連載雑誌の廃刊で「関節王」は打ち切り最終回になってしまい、その構想のすべては語られないまま、作者の三倉さんは漫画家を引退されました。

僕の作品のブログのあとがきで三倉さんに触れたのがきっかけでエゴサーチにひっかかり、ミクシィで友達になってもらったりして、「関節王」の続編的イラストがPIXIVに投稿されたので、無邪気に「続編書いてください!」などと言ったのですが返事は無言でした。

しばらくたってから「創作はそんなに生易しいものではない!」という返事が返ってきました。

確かにそうなのだが、絵は相変わらず上手いし、描きたいことがあれば描いて欲しいなと思います。

ファンとしては続きが読みたいのです。

ながやんさんも、また気軽に、物語を書いて欲しいですね。

 

★★ Very Good!!

この道を目指す者が憧れるであろう、新人賞デビューから書籍化という作家は、五年後にプロであることを辞めた……理由は本当に『本人の無能』に集約されるのだろうか? チームとなる編集全般の話、出版の流れ、絵師さんとの関係、読者との距離の取り方等、リアルで切実だった。創作をするすべての人びとに、どこかで何かしら響くものがあるだろう。筆を折ろうとする理由は様々だろうが、プロとして続けていくためには『本来の能力・努力』に『運』や『流れ』というものも取り込んでいかねばならないのだという難しさを切に感じる。特に感銘を受けたのは『卑屈』がいかに危険であるかという段。終始リアルでありながらも客観的に過去を振り返ろうと努める著者は、また立ち上がってくれるだろうか。今後を応援したくなった。

★★★ Excellent!!!

実際にお会いして聞いた内容が大半でしたがさらに詳しい補足が付いていました。
実際に、好きを仕事にするとはどういうことか。リスクは。やっていいことは。現実の稼ぎはどうか。という内容を柔らかく伝えてくれる評論でした。現実を見るとさらに生々しい数字やら、最悪生活が立ち行かなく現実があるんでしょうがそれはさておき……
一時期作家一本で食っていくんやと言い始めた私を強く引きとめてくれた両親に感謝がさらに強くなりましたしだいです。

★★★ Excellent!!!

大変に実感のこもった文章であると感じました。読んだ方によっては「当たり前だろう」と思われる内容もあるのかも知れませんが、そこはそれ。
知識だけで理解してブレーキを踏まなければいけないことは人生に多々あれど、それでも人間というものは実感を得て学ばなければ想像や文面の内容を真に知ることはできません。
そうしたことの積み重ね……そういうものが、この作品には描かれていると感じました。

こちらを読んで、今一度振り返ってみるのも良いかも知れません。
かくいう私は……知らないことも幾つもあって、とても参考になっています。

★★★ Excellent!!!

カクヨムに作品を投稿している人の中には、将来的にプロの作家になりたいと思っている方も多いと思います。

そういう方に、ぜひ読んでいただきたい。ラノベのプロ作家として5年にわたり活動してきた作者が、自らの体験を踏まえて、どうやったらプロ作家として生きることができるか、語ってくれます。

自分も、そこを目指す一人として、大変参考になりました。

★★★ Excellent!!!

ライトノベル作家で成功している人なんてごく一握りにすぎない。

そんなことは当たり前のことだと思っていたのに。
わかっていたつもりでも、語られる現実の厳しさに、読みながら足がガタガタと震えました。

これは後進の作家志望の人へと贈る、飾るところのないエール。
創作の目に見えやすいテクニックの部分ではなく、普段わたしたち消費者なりプロ志望者が目にしている「本」という形だけではうかがい知れない部分に対する心構えを知ることができます。

今はわかっているつもりでも「作家」という自意識が肥大化するにつれて見えにくくなっていくのではないだろうかということばかり。
特に自分は周りに合わせてしまうタイプなので、第3話の後半部について特に心に刻み込まなければならないと思いました。
柔軟さも持ちつつも「ここだけは譲れない!」という芯を持つことの大切さを教わったような気がいたします。

完成品である「書かれたもの」そのものではなく、実は諸々の理由で書くうえで削ぎ落とされたものの「なぜ」のほうがえてして重要なのかもしれませんね。

月並みではありますが今後のご生活が健やかなるものでありますよう心からお祈り申し上げます。

★★★ Excellent!!!

 非常に興味深く読ませていただきました。
 何よりもわかりやすい説明文で、納得することが出来ました。
 文章力は素晴らしいものを感じます。
 
 作家になるというのは夢であり、ある種の幻想でもあるかと思います。
 夢を現実にし、その現実と向き合う勇気のあるものだけが、作家として生きていけるものだと感じました。

 こうしたリアルなお話、今後も期待しております。

★★ Very Good!!

 プロデビューを目指す人はデビューがゴールだと思う人が多いように思いますが、実際はデビューしてからが本番なんですよね。
 デビューした後に訪れる厳しい現実の体験談はデビューを志す多くの人の心を揺さぶると思います。

 現実を知ると言う意味でも多くの人に読んでもらいたいと思います。

★★★ Excellent!!!

誰だって、好きなことで生活したい。
誰だって、好きなことでお金を稼ぎたい。
誰だって、好きなことで有名になりたい。
誰だって思うことです。

ですがその夢、本当に計画立てて見ているものなのでしょうか。

作家志望の方、一度立ち止まってみて、足元を見てみてください。
あなたの立っている場所はきちんと組まれた足場、土台ですか?

商業作家・ながやんさんが語る『現実』のお話です。

★★★ Excellent!!!

 プロの小説家という、多くの人が体験したことのない仕事、それを等身大の体験紹介という形でまとめています。

 レビューにあたっては“等身大の”という部分を強調したい。

 読んでいて「クリエイター業界の裏側が垣間見られる!興味深い!」という感想よりも、「そうだよなあ、そこが大事で大変なんだよなあ」という共感の頷きが出てきました。

 「企業に雇用される」という現在大多数のスタイルではなく、「個人で出版という事業に関わる」小説家。
 その体験記から浮き彫りになるのは「働いて利益を生む活動」の本質、『生業』とは何ぞやという万人共通の学びだと思います。