概要
どうせ泳ぐなら、どうせ泳ぐなら、金槌でいい、波打ち際でいい
震災と大阪。遠い遠い距離。近い近い共感。冷静になることに熱意が止まらない。熱意が止まらない者に対して冷ややかな目がやめられない。何の感情も持ってはいけない気がする。深く、純粋な感情を持たないといけない気がする。
これからどう生きていけばいいかわからないイチコは路上詩人のサキと大阪京橋で出会う。表現すること、自由になることは、どこにあるのだろう。イチコは、タコ焼きを食べながら歩き続ける。
これからどう生きていけばいいかわからないイチコは路上詩人のサキと大阪京橋で出会う。表現すること、自由になることは、どこにあるのだろう。イチコは、タコ焼きを食べながら歩き続ける。
純文学ばかりですが、応援してくれたら、文章で感謝を倍返ししますね。文フリ大阪でも会いましょう。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!女子高生の目に映る鮮やかで輪郭の欠けた日常
思わず作家読みしてしまうほどはまってしまいました。
でもやっぱりこの話が一番好きかもしれない。
少女の目にサキはとことん偽善的に写っているけれども、彼女のその前に進もうとあがいている姿、それがいつのまにか少女の生きるという情動に火をつけたのではないか。
最後の余韻が心地よかったですが、簡単に感想のつけられる話ではなかったです。心にずっとひっかかって抜けない刺のような。
筆者の方が多分芥川ファンでおられるので、そのへんちょっと贔屓目に見てしまっているかもしれない。
あともしかすると町田康お好きではないですか?
ふたりとも大ファンな私にはドンピシャの作品でした。
間違ってたらごめんなさい。