概要
KADOKAWAにて書籍刊行が決定いたしました。
【あらすじ】
シャム猫のパルメザンは、深い悲しみに包まれていた。
大好きだった飼い主の「おばあちゃん」がある日に自ら命を絶った。「私は悪いことをしたから、地獄に落ちるんだ」と言葉を遺して。
消えてしまいたいという想いを抱く中、パルメザンには『幽霊』の姿が見えるようになる。町の人々は幽霊の存在に気付かないが、幽霊が人々に干渉を始めると即座に『呪い』がかかり、あっさりと人の命が奪われて行くことに気づく。
いつの間にか、この町には呪いが蔓延している。もしかしたら、おばあちゃんが死んだのだって、この呪いのせいなのかもしれない。
誰が、こんな呪いを作り出したのか。誰が、おばあちゃんを
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!気をつけて! そこのネコ……危険すぎます‼
本作はカクヨムコンテスト10ホラー特別賞受賞作。それにふさわしい舞台演出と展開技術は一級品です。
幽霊が見えるネコ・パルメザン。その気になれば幽霊を味方につけ、人間を●すこともできるサイコパス・キャットが本編の主人公。パルメザンは普通じゃない。人間の話を理解できる危険なネコ。そう思わせるこの強烈なキャラが読者の心を惹きつけて止まないでしょう。
パルメザンは飼い主をはじめ、周囲の人間とも幽霊とも話すことが出来ません。言葉を理解することはできますが、意思疎通はできない設定なのに、何だろう……さっきから感じるこの不気味さは。
「半透明な存在」や「呪い」といった得体の知れない舞台演出がサイレントか…続きを読む - ★★★ Excellent!!!天国そして地獄とは?
猫のパルメザンはおばあちゃんが大好き。
しかし愛する飼い主は突然、自殺してしまった。
――――地獄に落ちる、と確信していたにも関わらず。
新しい飼い主に引き取られても、パルメザンの頭の中はおばあちゃん一色。
彼女が生前に犯した「悪いこと」とは?
そもそも、なぜ死ななければならなかったのか?
わからないことだらけ。
無気力にすら陥ったある日、街のいたるところに幽霊が「視え」てしまった。
ほとんどの者は悪霊。
人がその存在に気付くと、呪い殺されてしまう。
そう、パルメザンが気づかせてやれば……人が死ぬのだ。
おばあちゃんに再び会えるなら、地獄にだって行ってやる。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!人間世界のミステリーではもの足りなくなったあなたに。
殺人事件。殺された人はもちろん、自分に起きたことを証言することはできない。だから警察官や探偵役が、真相を突き止めていく。でも、もしも、その場に居合わせてすべてを見ていた動物が、真相を話すことができたとしたら? 被害者の霊が現れて「犯人はあいつです」と語ることができたとしたら? 霊障が、殺害手段として認められたら?
作者様は、人間や生者の範疇を越え、動物の目線や死後の世界や霊の存在までも見据えて構築したミステリーを執筆されています。「死人に口なし」とは限りません。いえもちろん、霊の存在が公的に認められている世界観ではないのですが、仮に、霊と同調できる特殊な条件を備えた探偵役に、霊が話を伝える…続きを読む - ★★★ Excellent!!!死んでも、誰かを想う心は、消えない
ぼくの名前は、パルメザン。
人を殺すサイコパス・キャットと呼ばれているらしい。
ある夜、ぼくは突然見えてはいけないものを見てしまった。
道路に立ち尽くす半透明の男。そして、その男に触れた女性は、
まるで操られるようにして、赤信号の道路へ――。
大好きだったおばあちゃんがいなくなって、
この世界にいる理由もわからなくなっていた。
そんなとき出会ったのが、幽霊の少女・ミズナ。
人間には見えない。
でも、確かにそこにいる。
そして、触れてはならない。
動き出す過去と、崩れていく日常。
言葉も交わせない幽霊たちが、何かを訴えている。
それに気づけるのは、ぼくと――彼女だけだった。
これは、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!死人に口なし——猫の眼に映る皮肉な因果と、深く絡んだ人の業
「猫視点で綴られる物語」と聞くと、きっと多くの方が心温まる可愛らしいお話を想像すると思います。
しかし本作は、人間社会に蔓延る闇を猫ならではの視点で切り取っていくホラーミステリーです。
よく、飼い猫が何もない場所を見つめている、もしや霊がいるのかも……なんて話を聞きます。
本作の主人公・パルメザンも、幽霊を見ることのできる猫です。
彼は大好きな「おばあちゃん」を追って、地獄へ行くことを望んでいます。
そんな折、同じく地獄へ行きたい幽霊の女の子・ミズナと知り合うのですが——
パルメザンを引き取った家族の中にある闇や、その周辺で起きる異変。あるいは街中で起きるさまざまな不可解現象。
それらを…続きを読む