一章:破節【クレス編】 第四十話 ようやく集合?
結局学園がひと月休学になってしまった。
私は落胆するアリスさまをあんなにも鼓舞したというのに、
彼の面影はないかと、
そんな朝に建物の影から"彼"であろう姿が見えた。
その馬車にはロンドール辺境伯の紋章があり、彼はロンドール辺境伯のもとに居るのだと思った。
.....ただどんな顔をしていいか分からなかった。
ただただアリスさまに見つけましたというお手紙は送れても、
どんな話を、どんな顔でという話題が頭浮かび、ペンを進めれずに居た。
クレス
『そうだこれもなにかのきっかけだ』
アリス
『人生 何度もやり直せますわ
偶然 奇跡 奇遇 があっても
『縁』があるからこそ起きるもの
そして今回も私たちに『縁』があったからもう一度会うことはできますものね』
2人の言葉を思い浮かぶ。
「きっかけか.....」
なぜだか心が奮え、ペンのさきがしっかりと紙面をなぞった。
後日、アリス様が屋敷に来ました。
「はぁはぁはぁミカエラ!! クレス様を見つけたって!?」
切羽つまった勢いでミカエラの肩を掴む。
「.......アリス様 来るの早くありませんか?
まだ手紙を送って一日しか経っていませんが」
「それは....商会のツテで私宛の手紙はすぐ届けるように言ってあるの」
それよりも!という感じでミカエラに迫る。
「クレス様は何処へ?」
「ロンドール辺境伯のもとに居るかと思います。」
「どうして?」
ミカエラは憶測を交え、話す。
「恐らくクレス様が"起こした事件"にロンドール辺境伯も関係があるのだと思います。」
「関係者ね.....」
そう考えるアリスにミカエラは聞く。
「アリス様 いかがなさいますか?」
アリスはしっかりとした目でミカエラを見つめる。
「今すぐ会いに行きますわ ミカエラ様 出立の準備を」
「えっ....」
ミカエラはあれよあれよと言う間に、馬車に乗り、ロンドール辺境伯の屋敷へと向かった。
「あの....向かうにしろ さすがに連絡のひとつもしないのは....」
アリスは毅然と答える。
「あら? いくら学園を擁する辺境伯といえど、侯爵令嬢の訪問を無下にするとは思いませんわ」
ミカエラは少し狼狽えながら「そうかもしれませんけど...」と呟いた。
がたりがたりと馬車は進む。
意外な沈黙が馬車の中を漂っていた。
「ねぇ...ミカエラ様」
「はい、アリス様」
「わたし一体どんなお顔でクレス様と接したらよいのかしら?」
ミカエラは唖然とした。
毅然としていた姿を、凛とまえを向くアリスが弱気を吐いたのだ。
その証拠に、自身の震える腕を落ち着かせようと服を握っていた。
だけどどこか安心したような顔をする。
「アリス様 実はわたしもなんです!」
えっという顔でミカエラを見つめる。
「クレス様が事件を起こしたという眉唾ものを聞き、はたしてどんな顔をして話せばいいのか悩んでいました。
けどきっと会えば、どんな顔かきめられるような気がするんです。」
そんな本心を吐露した。
それを聞いたアリスはふふと笑う。
「あなたもなのね... ねぇ ミカエラって呼んでいいかしら?」
「はい 私もアリスって呼んでいいですか?」
こくりと頷いた。
お互いに楽しそうに話してた様子だった。
―、
イリアス邸にて―
クレス
「君たちは?....」
その面影は確かに知っている2人の突然の訪問に驚く。
アリス
「つい先日ぶりですか? あなた様にお会いしたかったのです。 クレス様」
ミカエラ
「私はミカエラ・ダルトリュート
クレス様 以前お会いしましたね
ぜひその知識をご教授ください」
2人はスカートの裾をあげ、お辞儀をする。
その光景を眺めて、ひょっこりと顔を出すハク。
「マスター 彼女たちは?」
ミカエラ、アリス
((マスター???))
後ろからクレスに抱きつくフレデリカ。
「ねぇ〜クレスさま....って訪問者? アリス!?」
アリス
「フレデリカ様!?」
王女が居ることに驚くミカエラ。
セシリア
「ほーらタオ 帰りますよ」
タオ
「いやー ここ住心地イイ」
と頑なに離れようとしないタオを引っ張るセシリア。
そのついでという形で現れるイリアス。
「......また訪問者 うちは寄合所じゃないんだけどなぁ...」
その隣で今日の予定を確認するエルシー。
「イリアス様がご政務から離れますとますますこういった問題が起こりますよ」
その状況に飲み込めないアリスとミカエラ。
すると後ろからまた馬車がやってくる。
確認しようとするイリアス。
「おい....」
新たな訪問者に思考停止するエルシー。
「........えっとごめんなさい さすがに聞いてないです」
すると馬車の窓から、
サリィ王女が手を振っていた。
「クレスさまーイリアスさまー ご無事でしょうかー!!」
身を乗り出したサリィをどうにか馬車の中に入れようとするエスメ。
「あ、こらサリィ!! 危ないでしょ」
ハク
「わぁ大所帯ですね!」
そうのんびりな言葉を発した。
ロートリウス
「がはは こんなににぎやかなのも久しぶりだな」
そうその光景にかけよったロートリウス。
状況が絡まってきたその光景にクレスはただ黙りこんだが、なんだか面白いおかしくなり、ハハッと笑った。
――、
かぁかぁと虚しく茜の空に声が響き渡る。
カルエ村に1人取り残された者が、ただ村の入り口で佇んでいた。
エリザ
「...........私だけ置いてかれてないよね? ね?」
そう空に投げかけるが返ってくるものはなにもなかった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
お疲れ様です。榊ともえです。
本来は急節のあとに書くつもりでしたが、
少し執筆速度が落ちているのでついでのつもりで書いております。
えーさっそくですが。
ジンクスが発生しました。
今回のジンクスは地雷型、通称:置きジンクスですね。
内容としては今年の10月あたりに、
家族の靴断捨離の日というのをお昼に実行していたらしく、私が懇切丁寧に扱っていた高級スニーカーを了承も確認もなしに捨てられていました。
これがまだ何ヶ月も履いてないなら、全然納得が行ったのですが買って3年毎日毎日、ほんとうに毎日履いていた相棒でした。
それも買った理由も頑張った自分の褒美として買った思い出の品なのですが、それを平然と捨てられていました。
外側結構綺麗だったんですが、恐らく『気に入らなかった』のでしょうね。
こんなの誰も履かないでしょと思い、捨てたと推測しています。
どうして推測だというと、家族はそんなの捨てたという記憶はございませんからね
映画『記憶にございません!』ってね仕方ない(泣)
まぁ今回は発覚したのが最近でしたので、
2カ月過ぎたるということで大本営発表の「損害ハ軽微ナリ軽微ナリ」並みのつらさという感じですね(吐血)。
もし当日でしたら、....
とまぁジンクスは毎年のごとく起こり続けますね。
最近は眠る時間が長く、濁流に抗い起き、寝起きの心臓の高鳴りで「これが恋?」という毎日の中でこれですよ。
まさに人生のピタゴラスイッチ。
けど幸運なことに今執筆活動、創作活動が出来ているのは大変奇跡に近くてですね。
感無量となりながら、今書かせていただいてる次第なんです。
なんかまるで余命宣告だな これ
ま、いつ次創作活動できるかなんてわかりませんしね
今までのジンクスで一番ダメージが大きかったのはなんですか?
と言われたら、2年前の半年も経たずに記憶喪失を起こしたのが一番ダメージが大きかったですね。
創作活動において、
記憶喪失は発想や知識、伏線などを仕込む際に多大な影響を受けます。
知識集積型芸術、経験言語化がものを言う小説は特にという感じですね。
どこまでの記憶を無くしたのかというと、
生まれた時〜青春時代までですね。
そのために友人との会話も含め色々苦労しましたねぇうん。
とまぁそんな話はどうでもいいとして、
今作の小説の書き方について
本作ではシュミレーションゲーム風に小説を書いています。
ただここまで読んでいてわかるとは思いますが、序盤はマジで面白くないです。
なんで面白くないのか...
まぁ主人公の動きを見てたらわかります。
そのために「あの時の作者」はイヤな顔して、主人公の思考を想像し、どこをどうしたら嫌われるかを思い描き、参考資料としてあまりよくない書き方していると噂のなろうも参考にさせていただきました。
そのため、作者嫌いって思った方
だって誰が他人の思考なんて読みたいと思います?w
小説は脈絡あって、読めるものと考える自分も含め、嫌われて当然の書き方。
思考は脈絡がないから、嫌いとなるのが普通なんです。
そのため、読んでいただいた方々の感想と反応は間違っておりません。
作者が保証しますエッヘン(  ̄ω ̄ )
ですが小説はやはり色々な書き方をして、
読者に伝えたい表現を感じさせることこそが一番美しいと思います。
そのため"学園編の最後まで"を読んでいただいたら、どうしてあんな書き方になったのかがよくわかります。
と言いたかったのが、"昔の自分"です。
記憶喪失した今となっては、
学園編終了までは
小説のノウハウもなしに書いてみたいという衝動でやっています。
そのため、
齟齬も大きいし、書き方もおかしくなると思いますがどうか大目に見てください。
学園編が終われば、色々な小説を再履修して違う書き方したい所存。
聞けばAI小説もあるのだとか、恐らく作者と相性悪そうだなと思いますがやってみたいな。
―、
ここからは余談と関係ない話なので興味のない方は飛ばして大丈夫です。
記憶喪失でわかったことが多くてすっごく勉強になったんですよね。
今から言うのは、あくまでも科学用語も知らない素人が言う戯言なので悪しからず。
まず記憶喪失は対策可能です。
記憶喪失を免れるのではなく、
あくまでもダメージ量を減らすという形なら対策可能でしたってお話。
当時の私は
記憶には、恐らく『五感』による記憶形状が存在すると思いました。
視覚記憶力
聴覚記憶力
触覚記憶力
味覚記憶力
嗅覚記憶力
があると思い、自分は触覚記憶力と視覚記憶力が長けていると考え、それを特化するという生活をしていました。
その後、想定通り私は記憶喪失を2回連続で食らったのですが、
1回目は『何を失くしたのが分かる』軽度の健忘症(記憶喪失)
2回目は『何を失くしたのか分からない』重度の健忘症でした。
この2つはあくまでも対策可能だけど、短期間で起きたので2回目は記憶の復旧が遅くなりました。
問題は2回目の記憶喪失です。
いつの時期かは未だ思い出せないのですが、
『あの一瞬、自分の名前も半生も失くしました』
ですが、触覚記憶力で小指と足を踏み込むという動作で記憶の連想することで、どうにか自分の名前を思い出しました。
いやーあれそのままだと行方不明者か神隠しってやつになってましたねw
と、なんとか踏みとどまれたのは
私の記憶特化法は触覚による『本棚作成』でした。
巷では、ドラマ『シャーロック・ホームズ』の"記憶の迷宮"
なんだっけ?FBIで使われているABCリストとかなんとか
私の場合は、ただ分かりやすく『本棚』で例えています。
本は記憶、本棚は保管場所、並びはジャンルとかで記憶を置いていくって手法ですね。
私の場合は、地元の街の記憶を本棚にしていました。
そのときの肌感覚や、筋肉の動かし方で記憶を保管して、連想やらで思い出すって感じです。
これの欠点は例えば小指の第二関節を動かすと、そこに保管した記憶を全て思い出し、そしてその記憶に関連、連想する記憶も連鎖で思い出すのが地獄です。
これのおかげで名前以外も思い出したので、手法としては悪くないですね。
まぁ記憶喪失でパァになりましたが
今回の対策方は分かりやすく言うと、
この本棚作成があれば、
Pc復旧でデータは消えたけど、アプリ復旧は出来ます。
リカバリーはなんとかできる!!ってお話ですね。
まぁ音楽家は聴覚に特化してるんだから、音楽聴かせたら思い出すことあるでしょ?って言えばもっと分かりやすいかな
ボケたおじいちゃんでも料理屋だったら包丁握らしたら、顔が変わる。
そういうお話を上記で細かく説明しました。
2つ目は、
他人に共感できる人、できない人の仕組みと幼児退行は実は極度の記憶障害ではないか?というお話。
さきほど
五感における記憶力を述べましたが、
この記憶力は総称して2種類に分けられると思います。
脳 が記憶する五感は
視覚、聴覚、味覚、嗅覚
心臓 が記憶する五感は
触覚
なんじゃないのかと
心臓のほうを『体感記憶能力』と呼び、
脳は....暫定 『脳覚記憶能力』とします。
なんで心臓が記憶能力あんねんwという方。
これは心臓移植によって趣味嗜好が変わる可能性があるというお話があります。
詳しくはご自身で。
んで思ったのが、
私は視覚と触覚の記憶能力が高いと自認しております。
それで思ったのは、
共感できない人は
触覚記憶能力が欠如、あるいは低いのではないか?という考えです。
共感ができる人というのは感じ方は多岐に及びますが、大半は心臓がきゅっと締め付けられる感覚になることが多いと思います。
相手がどう感じているのか
目か、音か、匂いか、味か、で感じ、
それを再現するように触覚が今まで感じ記憶で再現しようとする『ミラーリング効果』
これが共感能力なんじゃないかって思っています。
そのため、共感できない人は
「気持ちは理解できる」と、あくまでも
脳だけの反応になるんです。
なぜなら体は反応しないからですね。
マグロかな?
そして、この仕組みを考えると
『共感覚』も説明できるんです。
共感覚は 音が色に見えたりなどの所謂認識変わる特殊な技能ですね。
実は最近私も 記憶を失くしてからそれに近い感覚になっていて、音や感触が色に例えられるようになったんです。
そこから思ったのは、
この共感覚は この上記の記憶能力の補完によって起こっている現象なんじゃないのか?
ということです。
恐らく記憶喪失により、触覚記憶能力が欠如あるいは著しく低下してしまった。
それを補完するように次に長けた記憶能力である視覚が、触覚記憶能力の代わりを成そうとした結果。
色に見えるようになったのかということじゃないかと思っています。
けどなんで 音も? というと
自分が一番記憶能力として低いのが聴覚だからですね
なんで一緒に補完しちゃったんじゃない?(こっちは適当)
まぁ恐らく 脳覚記憶能力が極度のストレス状態だと記憶保持能力の向上が見受けられ、
体感記憶能力が極度のストレス状態だと、
直感や条件反射になるんじゃないかな?
知らんけど()
そして、―
幼児退行は極度の記憶喪失。
これは自身の経験による主観ですね。
私 生まれつき
文字も読めません
言語は聞き取れません
言葉は喋れません
目はアーレンシンドローム
という誰も理解できない4苦だっけ?
ああ、思い出した 四重苦なんですけど
文字は読めません→絵は好きなので文字という絵で覚えました。
言語は聞き取れません→様々な「あ」の音をサンプリングし、平均値を出して聞き取る。
言葉は喋れません→サンプリングした音を口で再現。
目 まぁ目はいいからどうにかなった。
AIみたいな覚え方しましたね。
なんで今も未だに文字読めないんですよねw
だから実は小説が一番苦手です。
ごめんなさい。
そのため、軽い記憶喪失でも幼児退行になるんじゃないのか?
というのが私の憶測でした。
ですがなりませんでした。
ではなぜか?
これは恐らくジャネーの法則も含め、
記憶保持能力が大きく影響してるからじゃないのか?ということです。
まず記憶をするという現象には、
言語が必要なんです。
PCで言うなら、プログラミング言語ですね。
根本がなければ、OSもできないでしょ?
これがなければ、会話もできません。
記憶をする必要がない。
だからこそ、言語が根幹そのもののために、言語機能の喪失はないのです。
人生というのは
0-1 人体の動かす練習
1-2 言語機能作成
3-6 周辺環境のDLあるいは対応
7-12 記憶能力形成、会話機能の発達
13-18 自身の能力を発展
19-20 人格の完成
なんじゃないのか?と思いました。
上から順に PCで例えると
ハードウェア動作確認
マシン言語 挿入
OSのダウンロード
必須アプリのインストール
アプリの拡張
PCの完成
そのため、幼児退行はマシン言語を喪失するという危篤な状態の記憶喪失なんじゃないのか?と思いました。
とまぁ学者でもない上、科学用語も知らない論文も読んでない一創作者は考えました。
けど昔の学者さんも自身で当てはまる言葉で作っていったと思うと感慨深いものですね。
創作知識としても中々面白いと思いますので、参考になれば幸いです。
では、―
どうでもいい話を書く必要なかったろと思う榊巴でした!。
次の更新予定
毎日 06:00 予定は変更される可能性があります
このゲームにはまだ名前がない 榊巴 @SAKAKITOMOE
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