一章:序説 第二十八話 私は想いもしなかった...
「え.........」
一同が驚愕していた。
噂が
ミカエラ
「.....朝に事件があったの?」
アリス
「その首謀者がクレスさ...ま?」
2人にあるはずの笑顔で居たはずのクレスの姿が瓦解する気分になった。
「そう 私目の前で見たんだけど、アディス王女さまに襲いかかろうとしていたんだって」
「恐いね ねー」
「私見た見た 血まみれの状態だったよね」
箝口令が敷かれているはずなのに、噂は瞬く間に広まっていたようだった。
ミカエラとアリスはおもわず閉口してしまっていた。
ヘルナ
「その当時の状況って覚えていますか?」
「え? 突然だったよ 目が覚めると白い男が王女に襲いかかろうとしてたってだけ。
周りみると血まみれだし、壁傷だらけですっごく怖かった。」
そう当時の状況を語る少女。
「みんな何が起こってるか分からないうちに憲兵さんたちがその男の子を取り押さえてた光景までは見ていたよ」
クレア
「そう...でしたか 皆様おつらいのにお教えくださってありがとうございます」
「ううん やっぱり話さないと落ち着かなくて」
「うんうん」
「私もそう感じる。 近くに殺人鬼が居るって考えたらもう怖くて」
―、
沈黙が通る一行。
一生懸命に探していたはずの男性を、
男性は殺人を犯していたショックは一体どれほどのものなのか想像だにもできない。
私はただ後ろにある
ヘルナ、クレア
「「アリス様、ミカエラ様」」
何も擁護ができない状況に一言添えることができない私たちをお許しください。
そう心から祈らざるおえなかった。
ミカエラ
「.....アリス様 やっぱりクレア様にお会いしませんか?」
アリス
「ミカエラ?....だけど私....」
ミカエラ
「お気持ちはご理解できます。
ですが私たちはクレス様にまだお会いしたことはありません」
アリス
「......」
ミカエラ
「そうです まだお会いしたことはないのです ですから1回会ってから一緒に考えてみませんか?」
アリスは考える。
「そうね....まだ感謝の礼も行っていないのですから ちょっとは叱責の一言くらい述べさせていただかないと割に合いませんわ」
勇気づけたミカエラにのっかるヘルナとクレア。
「「そうです アリス様 クレスというお方に裁きの言葉を!!」」
アリス
「そんな重苦しい言葉は言うつもりはないのだけど....」
ミカエラはそれを聞き、あははと少し元気に笑う。
―――――――――
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます