34、ファッション
漠然と新しい服が欲しくなって、現実とネットの店をささやかに徘徊しているのですが、下がっている──或いは上がっている──ものはすっかり秋の装い一色です。
こう暑くては秋のことなど想像することすら困難ですが、この服を考えた人はどれほど困難だったのでしょうか。
そもそも、今店に置かれた服はいつ頃作られたものなのでしょう。上流から下流へ、世間という海にたどり着くまでの時間は?
「プラダを着た悪魔」にて、その答えは語られていた気がしますが、覚えていません。あの映画からそこそこの時間は経っていますから、今もその答えが果たして正解なのか、わかりません。
流行を作る人は、一歩外に出れば過去へタイムスリップしたような心地になるのでしょうか。それは、楽しいようにも苦しいようにも、とにかく平静とは遠いことでしょう。
早く秋を楽しみたい、けれど、とても服では。まだとても。
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