5、毒

 ロールプレイングゲームとかしていると、大体『どく』って要素があるじゃないですか。ひとくちに毒といっても、その効果ってゲームによって違いがありますよね。

 パラメーターに影響したり、ちょっとずつ体力が減ったり。大抵は後者のイメージですけど。体力の減り方も、ターンごとだったり、移動するごとだったり、時間経過だったり。あと体力が1だけ残るパターンや、そのまま死んでしまうもの。放っておけばそのうち治るものもあったり。

 現実の毒のことは良く知らないですけど、「この世界の毒は遅効性なんだな」とかなんとなくリアルに置き換えて考えてみるとちょっと趣が変わりますね。

 毒って結構大雑把な言葉だなって思うと共に、なんとなく親近感が湧いてきます。悪くらい大雑把で、安心しますね。思春期に悪いとされてるものに惹かれてしまうのってそういう大雑把で懐が深い感じが安心するからなのかなって。ほら、逆になるとなんか急に小難しい気がしませんかね。正義とか、薬とか。

 そういえばどっちも表裏一体とされてますね。正義と悪、毒と薬。だからなんだって話なんですけど。

 まあずっと、だからなんだって話なんですけど。

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