17、のり弁


 海苔弁が好きです。

 他のお弁当と比べて小ぶりなサイズなのに、ぎっしり詰まっているところが好きです。

 片手で持ち上げた時のずっしり感が、食欲をより一層盛り上げてくれます。

 ピクニックや新幹線の際のお弁当。何煮にしようかと駅構内で悩む幸せな時間。あの瞬間が実は一番楽しいのではと思ってしまうのですが──

 結局、大体は海苔弁を選んでしまいます。

 海苔弁は値段が控えめな印象ですが、東京駅やデパ地下などでは、ちょっといいお値段ののり弁が売ってたりしますね。あれもとんでもなくおいしいです。

 白身フライの代わりに、むつの麹焼きやしゃけの西京漬が入ってたりするんですが、本当に、どうしてしまったのだと思うほど、美味。


 海苔弁の好きなところは、決まったルールの中でそれぞれの店の個性が出るところでしょうか。コンビニだろうと各社の色が出るのだから面白いですね。


 ところで海苔弁のルールとして、磯辺揚げは必ず入れないといけないのでしょうか?

 入っていない海苔弁に今のところ出会ったことがないだけでしょうか。あとで調べておかなければ。


 でも唯一嫌いなところは、海苔弁の文字を見ると食べたくなって仕方なくなるところですがね。明日の昼まで我慢しないといけないなんて……

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