37、皿
新しいお皿を買いました。とても素敵なお皿で、これに毎朝トーストを乗せて食べるんだ、と思うと帰り道ステップを踏みたくなるほど気分は晴れやかでした。
帰宅した私は早速買った皿を食器棚にしまおうとしました。
しかし、そこは素敵なお皿。今まで私が使っていた普通のお皿とはどうにも上手いこと重なりません。
どうしたものか悩み、上の開きや他の棚を物色し、結局その皿は飾り棚のオブジェを受け止めるおしゃれなプレートとして活躍することになりました。
たまに、ちょっと凝ったトーストを食べたくなった時、飾り棚から引っ張り出して、洗って、本来の食器として使用します。
まるで高級食パンと高級スクランブルエッグを頂いている気分になって、いつもは愛用のマグに注ぐコーヒーも、数年前にアウトレットで購入したお洒落なカップに用意しました。トレーはいつものオーク材。それでも、食器さえ素敵であったら味わい深い喫茶店の趣が出るのです。
背筋を伸ばし、じっくりと味わい、食べ終えた後すぐさま食器を洗って拭いて飾り棚に戻します。
そうして、お昼は山ほどの野菜を適当に炒めたものを、適当なお皿にどっさり乗せて、もりもり頂くのです。
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