26、セール
セールという言葉に疲れを感じてしまう瞬間がある。
何%オフはどれくらいなもんか、と頭の中で計算しているうちに、どうでも良くなってしまう。そういうことは少なくないんじゃなかろうか。
特にネットのセールは、もう少し待てばもっと安くなるんじゃなかろうかと思ってしまって、ずっとずっとひたすら待つうちに、いつの間にかどうでも良くなる。もしくは売り切れる。
やっぱりセールは現地に限る、と思う。
脳をバグらせなければならないのだ。
今しかない、と思い込ませなければならないのだ。
しかし現地のセールは戦場。理屈抜きに体力を削られてしまう。
そうして長いことセールという言葉に踊らされ、くたびれた私は、セールが存在しない場所に行き着いた。
よくよく聞くと、顧客の殆どはセールのないところを気に入っているという。
ここで皆セール疲れを癒し、またいずれ戦場に戻っていくのだろう。
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