第41話 宮田このみの独白
あのね……。
わたし、そのとき、フミカと目があったの。
フミカはサキちゃんのスカートをまくりあげて、すそを背中でおさえていたの。そして、わたしとアイリを交互にみたのね。そのとき、ジュンくんのゆびの挿入のまえにもう一波乱あるんだなって予想したんだ。
「そういえば、アンタたちの復讐はまだおわってないわね」
フミカにそんなことをいわれたの。わたし、その瞬間はなんのこといわれたのか、さっぱりわからなかったの。
でもね、その視線に射すくめられたとき、心のなかでねむっていた、というか、サキちゃんのしあわせを思って無理やりねむらされていた感情がむくって身をおこしたの。そしたらね、からだの全体、そう、頭のてっぺんから指の先までその黒い感情にみたされてジンジンうずくのを感じたの。
あとできいたら、アイリもそうだったって。ほんとうはジュンくんのことがだいすきだったのに、叔母という立場で我慢せざるをえなかったじゃない? そんなみたされない思いが心の奥底にねむっていて、それがフミカの蛇のような視線に射すくめられたとたんによみがえってきたんだって。
アイリは、ジュンくんとエッチができるサキちゃんがほんとうは憎たらしかったの。だから、サキちゃんをいじめてやりたい思いが胸の奥底にあったらしいの。
わたしもね……、ほんとうはサキちゃんが憎たらしい。いえ、ちがうの。誤解しないでほしいな。「憎たらしい」っていうのはね、それは……。
サキちゃんって‥‥‥、わたしの思いには気づいてくれたのかな? サキちゃんのことを独占したいわたしの思い、気づいてくれた? 女の子が女の子に対してこんな感情抱くことって、ラノベやレディコミの世界だけのことだと思ってた。でも……、あるんだよ、そういうことって! だって……、
わたしサキちゃんのこと大好きだもん! とっても、とっても大好きだもん! 胸がキュンキュン来るくらい! サキちゃんのことばかり考えて夜もねられないくらい!
下着の見せ合いっこしたよね。サキちゃんにオナニー教えてあげたよね。それってね‥‥‥、サキちゃんのことが好きで好きでたまらなかったから。からだの関係をもちたかったから。でも、わたしのそんな思い、サキちゃんぜんぜん気づいてくれなくて‥‥‥。サキちゃんの心の中はいつもジュンくんでいっぱいだった。ジュンくんとひとつになることでいっぱいだった。わたしが入り込む隙間が1ミリだってなかったの。
悲しかったよ……。
ああ、サキちゃんとひとつになりたかった。毎日まいにち、サキちゃんを胸に抱いて「好きだよ」っていってあげたかった。「愛してるよ」って、あのまっ白で丸くてやわらかいオッパイをもんだり、すったり、かんだりしてあげたかった。
指を入れてあげたいのはほんとうはわたしの方よ。わたしの指で天国におくってあげたかった。エクスタシーで失神したからだをいつまでもいつまでも愛撫してあげたかった。
それほど、サキちゃんが好き……。
この思いをどうしたらいいんだろう。胸が焼きこがれるような思いをおさえきれなくなった瞬間、フミカがわたしを見つめて「うん」って、うなずいてくれたの。
わたしだけじゃなくて、アイリにも同時にうなずいてくれたの。高校の教諭がうなずいてくれたんだから、わたしのかくされた思いも、アイリの思いも、ただしいのよ! ふたりの思いをサキちゃんのお尻にぶつけることはただしいの! 正当性があるの! 権利があるの!
大胆な行動に出たのはアイリよりわたしのほうがはやかった。
わたしはジュンくんを押しのけてさけんだの。そしてサキちゃんのウエストに手をまわしてね、ショーツを一気に引きおろしたのよ。そして丸くてまっ白で、これ以上理想的なお尻はないんじゃないかと思えるそこを力いっぱいひっぱたいたの。
「サキちゃんのバカ!」
そう! あるったけの思いをこめて!
「いたい!」
真っ白のキャンバスがみるみるあかくなり、手のひらのかたちをうかべたわ。ゾクゾクするような快感が全身を駆けめぐったわ!
サキちゃんが振りむいたときの目の色は恐怖に満たされていた。それほど激しくひっぱたいたのね、わたし。
「サキちゃんのバカ! わたしだって、わたしだって、サキちゃんのこと……」
気ちがいのように叩きまくった。何度も何度も。前髪と横髪がたれてきて、汗だらけの顔にはりついた。
「いたいよ! このみちゃん、いたい! きゃっ! ぐわっ! ひいっ!」
「好きだったのに! サキちゃんのことが! サキちゃんのバカ!」
それ以上はなみだで言葉にならなかったの。ただ、サキちゃんをかわいがりたかった思いを濃縮してまっ白なおしりにぶつけたの。ぶつけて、ぶつけて、ぶつけまくったのよ。しりタブは右も左も無差別に打擲した。サキちゃんは逃げようと、腰をもじもじさせ、足をじたばたさせていたけど、フミカにおさえられて逃げられなかった。
そう、逃げられないのよ。いい気味だわ! 苦しんだらいいの、あなたは!
サキちゃんなんて、痛みにのたうち回って、不可避な恥辱と羞恥に絶望したらいい!
サキちゃんのこと、愛しているから憎たらしい。かわいがってあげたいから、いい気持にしてあげたいからこそ、いじめてあげる。痛みから私の愛を吸い取ってほしい!
私はサキちゃんのおしりの皮がはがれても、たたき続けるだろう。いいや、絶対にたたき続ける。サキちゃんが気絶するまでたたき続けるよ!
すると、
「アタシだって! アタシだって!」
ちっちゃなからだのわたしはアイリにあっけなく押しのけられちゃったわ。椅子に足が当たって転んでしまった。
アイリがかわいそうなおしりを、すでに真っ赤に腫れ上がっているおしりを蹂躙しだした。
「このしりが! このマンコが、大好きなジュンをさらっていくのね! ゆるせない! ゆるせない!」
パシーン! パシーン! パシーン!
アイリの打擲の強度はわたしの比ではなかった。やっぱり、からだが大きいぶん、筋力もあるのかな。サキちゃんは、おしりだけじゃなく、ふともものほうもまっかに腫れあがってたよ。
「きゃーっ! ひいーっ! あはーん! ダ、ダメ! ひゃーっ!」
「アンタなんか、アンタなんか、大っキライ! サキなんか、こうしてやるぅ!」
──わたしの大好きなサキちゃんがキライだなんて、なんてこというの、アイリは⁈
この瞬間だけアイリがにくたらしかった。でも、それは我慢すべきことだと思った。
たたかれて、またたたかれて‥‥‥。ひっぱたかれて、なんどもなんどもひっぱたかれて、サキちゃんのおしりは真っ赤に腫れあがり……、いや、赤をとおりこして紫色に腫れあがっていた。肛門にも指先が当たったのかな? 菊門のしわがまっかにふくれあがってこまかく痙攣している。
もうサキちゃんは逃げようともしなかった。もっともフミカの怪力で背中を押さえれれていたから、どんなにもがいても逃げられなかったと思うけど。
フミカは悪魔の顔でほくそえんでいた。初めからこういう場面を予想していたみたい。
サキちゃんは自分の手の甲を嚙んで必死の形相でただただ痛みに耐えていた。痛みに‥‥‥、そう、痛みに耐えていると思っていた。あるいはお尻をむき出しにされはたかれている恥辱を耐えているのかと思っていたの。
でも、ちがった。
サキちゃん、正直にいってほしい。
あなたにとって痛みは苦痛じゃなかったんだよね? 痛みは‥‥‥、快感だったんじゃないの? 白状しなさいよ!
だって、たたけばたたくほど、サキちゃんのワレメからは大量の粘液がしたたっていたじゃない。それが糸をひいて教室の床に垂れていたじゃない。
それをジュンくんもフミカも知っていた。だからふたりとも頬を紅潮させて、目をギラギラさせてサキちゃんの受難を見守っていたのね。そうよね?
手の甲を噛んで、必死に耐えていたのは、よろこびのあえぎ声をのみこむため! けっして苦痛の叫びをのみこむためではなかった!
だとしたら、わたし、うれしいよ。サキちゃんに浴びせかけたい恨み言が、サキちゃんのからだの中で快美感として昇華したということだから。ありったけの憎しみをこめて(愛をこめて)たたいたかいがあったというものよ。
アイリもそれに気づいていた。「サキなんか大っキライ!」なんて叫んでたけど、暴力的な感情がサキちゃんの中で快感として処理されていたのなら、アイリの心もすくわれていたんじゃないかな? 知ってるよ、アイリはやっぱりかわいくて、やさしくて、人の心がよくわかるサキちゃんが大好きなんだってこと。そしてそんなサキちゃんがジュンくんにはお似合いだってこと、アイリはわかっているんだよ。わたしもわかってる!
アイリのこと、恨んだらダメだよ。私のことも恨まないでね。ふたりともあなたが大好き。大好きだからこそいえるのよ。「大っキライだ」って。
そして‥‥‥いつかまた機会があったら、あなたの丸くてまっしろなおしり、またひっぱたかせてほしいな。
わたしにペニスがないことは、すっごく、すっごくくやしい。でも、フミカのおかげでね、サキちゃんをイかせる方法を発見できたよ。きっとフミカからのプレゼントだね。ジュンくんと結ばれたあとも、わたし、サキちゃんのおしり、たたきに行くからね。ペニスはなくても、あなたに快感を注入してあげられる。サキちゃんが一番感じるたたき方を研究するから。サキちゃんに喜んでほしいから。
ジュンくんの指、2本、案外とスムーズに入ったね。たたかれてイかされて、ジュンくんの指でもイかされて、サキちゃんにとって今日はとてもしあわせな一日だったんじゃないかな。
さあ、いよいよだよ!
ラスボスとの対決だよ!
保健室での初挿入、すっごい楽しみにしてるから!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます