戦国時代でクッキング!

「あぁ…」

吉治「確かに、旅人っぽいよね。あと馬乗らないで徒歩で来たからね。」

為景「こんな大雨が降るなら馬で来なくて正解だったな。」

「この雨いつまで続くのかな…」


今日の入口までは来たけど聚楽第まではまだ距離があるからな…大雨の中走っていくわけにもいかないし、びしょ濡れで行ったら迷惑だろうし。


矢助「そうだなぁ…」


矢助はゆっくり立ち上がり外を見る。


矢助「この調子だと明日、長くて明後日まで降りそうだな。」

為景「そんなに降るのか?」

矢助「うん、まぁ、予想だけど。」

吉治「そうか…聚楽第に行くまでには止むといいけど…」


ぐう〜


「あっ…」


やばっ、ついお腹鳴っちゃった…


為景「お、八郎。腹の虫が鳴いてるぞ。」

「ごめん…」

吉治「だいぶ歩いたし、しょうがないよ。」

矢助「じゃあ、ご飯作ろうぜ。」

「いいの?」

矢助「当たり前だろ、何回も言わせないでくれよ。」


矢助は三人の前にしゃがみ込み手を取る。


矢助「困った時はお互い様。」

「うん…」

為景「はぁ〜俺もお腹すいたな〜。」


為景がお腹を摩りお腹すいたアピールをしていた。


吉治「矢助、僕も手伝うよ。」

矢助「え?」

「私も!」

為景「俺も手伝うぜ。」

矢助「よーし!じゃあみんなで作ろ!」


四人で台所に向かいそれぞれ腕を捲る。


為景「台所もこんな広いんだな。」


為景が感心した様子でに辺りを見回す。


吉治「調理道具もちゃんと揃ってるし。」

矢助「だろ?頑張って集めたんだぜ。」


戦国時代に来て初めて自炊。

武士の家に生まれたら自分で作らないからな〜。

久しぶり!

しかも親友たちと一緒に!


矢助「うーん、じゃあ最初は…」


矢助が顎に手を当てながら考える。


矢助「よし!まずは為景!」

為景「はいよ。」

矢助「あそこの棚から焼き味噌を探してきてくれる?」

為景「どこら辺だ?」

矢助「えっと…最近使ってないから分からない。」

為景「はいはい、分かったよ。」




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