戦国時代の農家

庄次郎とティータイムを楽しんでいると、ボロ着をきた男が入ってきた。


男「失礼するぜ。」

茶屋「こんにちは、どうしたんだい?顔を暗くして。」


男は申し訳なさそうに頭を下げながら


男「実は、今年天気が悪かったせいで米があまり育たなくてな。脱穀も俺一人だから進まなくてな、だから、今年は多く米を分けられんかもしれん。」

茶屋「そればかりは仕方ないよ。頭なんて下げないで!」

男「申し訳ない。今度わずかですか持ってきます。」


「誰?あの人」


庄次郎に小声で話しかける。


「この茶屋はあの人の米使っていて美味しいことで有名なんですよ。殿下も言ってました。」

「そうなんだ…」

庄次郎「災害はしょうがないですよね。脱穀も大変だし。」

「手伝える事ないのかな?」

庄次郎「うーん、人手を増やすくらいですかね。」

庄次郎「そろそろ帰りますか?」

「そうしよ」

庄次郎「おばさん!ご馳走様!またくるね。」

「ご馳走様でした。」

茶屋「またいらっしゃい!」


庄次郎と帰り道を歩く。


脱穀かぁ…江戸時代に千歯こきを開発するまでかなり非効率だもんな。

…千歯こき…そうだ!千歯こきを作ろう!そうすればあの人の助けになるかも!!


「庄次郎!」

庄次郎「はい?」

「帰ったら手伝って欲しいことがある!!」

庄次郎「手伝いますよ!」

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