戦国のお泊まり会
吉治「じゃあ、僕ここー!!」
為景「あ!俺も端がよかったのに。」
布団を敷き終わった俺たちは寝る場所決めをしている。
吉治「ふふ〜ん♪」
為景「じゃあ、俺ここ!」
矢助「俺はここ!」
あっ、場所被った。
為景「なっ…」
矢助「お?為景〜??」
二人がお互い睨み合っている時に吉治が声を上げた。
吉治「八郎は僕の隣ね!」
「え、あ、うん。」
為景「端になろうがならまいがこいつの隣かよ。」
矢助「よし、それじゃあこの数字が書いてある札を引いて数字が低い方が端っこね?」
為景「分かった。」
二人とも真剣に見て自分の札を決めた。
為景「せーので表にしようぜ。」
矢助「いいよ!せーの!!」
・・・
「はあぁあ…」
為景「どうした?八郎。」
隣の為景が不思議そうにこちらを見た。
「なんか、布団に寝転ぶと疲れが一気に…」
布団って落ち着くわぁ…
疲れも出るけど頑張ったなって思えるな。
学校行って部活やって塾行って、あん時も大変だったな…
吉治「分かる!出たくても布団から出られないぃ…」
為景「安心しろ、朝になったら俺が出してやるよ。」
吉治「そう言う為景こそ、出られないんじゃない?」
為景「そんなことないね。」
矢助「怪しいぞ〜為景〜」
為景「何だよ、お前まで。」
矢助「怖い顔しちゃってさ〜一番起きなさそう。」
為景「はぁ?起きれるに決まってるだろ。」
矢助「ふぅ〜ん?」
為景「・・・。」
為景と矢助のやり取りを横にいた吉治が腹を抱えて笑って見ていた。
吉治「言い合ってるけど案外二人ともお寝坊さんだったりして?」
「それだったら面白い!」
吉治「だよね!明日の朝が楽しみだなー!」
なんか、修学旅行とかお泊まり会みたいで楽しいな。
なんだかんだ言ってこの時代もいいなぁ。
戦国薄暮期〜とある武将の三男になったので戦国時代を変えてみました~ だいまん @Daimann3
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