また明日。
三人で話していると忠利が割って入ってきた。
忠利「八郎!言われた事を実践したよ!」
「良くなるといいね。みんな。」
為景「で、これから何するんだ?」
忠利「そうそう、三人に見て欲しいものがあってさ。」
吉治「見て欲しいもの?」
「どれどれ…」
俺たち四人は夜までずっと飽きずに話し込んでいた。
忠興「忠利。」
忠利「父上!」
俺たちが話し込んでいると。忠利の父が来た。
おぉ〜、細川忠興。あの細川藤孝の息子!結構穏やかな雰囲気だな。
吉治「お邪魔してました。」
吉治が挨拶すると横にいた為景もペコリとお辞儀をしていたので自分もお辞儀をした。
忠興「だいぶ話し込んでたみたいじゃないか。」
忠利「すみません、父上。つい盛り上がってしまって。」
忠興「まぁよい。今日のところは帰りなさい。夜も遅い。」
為景「こんなに遅くまで、ありがとうございます。」
為景がお礼を言うと忠興殿は優しく俺たちに話し始めた。
忠興「ちょうどお主らの父上も帰るところじゃ。一緒に帰るといい。」
「父上?」
忠興「そうじゃ、お主らの父上じゃ。」
みんないるのか?
為景「おぉ!父上もいらっしゃるのですね!!」
忠興「父上たちが待っておるぞ。」
吉治「早く行こう!!」
吉治と為景は父上がいると聞いた瞬間元気に帰る準備をし始めた。
準備を終え玄関のほうに向かうと忠興殿の言った通りみんなの父上がいた。
為景「父上!!」
為景は為広殿のところに1番に駆け寄って行った。
為景…父上が大好きなんだな…仲良さそう。
吉治はと言うと刑部殿のところに歩いて行き、遅くなった事を詫びていた。それに対して刑部殿はよいよいと笑顔でいた。
みんな親子仲いいな。戦国時代って家族愛とか薄そうって勝手に思ってた。
三成「八郎。」
「あっ…」
ぼさっと立っている俺に父上から近づいてきた。
「すみません、遅くなって。」
三成「気にするな。お前が楽しかったなら何よりだ。」
父上はおれの頭を優しく撫でた。
父上ってよく頭撫でるよな、なんでなんだろ。
でも、嬉しいからいいや!
三成「さあ、帰ろう。」
「はい!」
あ、帰る前にみんなに挨拶しなきゃ。
俺がそう思う前にみんなが駆け寄ってきた。
為景「八郎!今日は楽しかったな!また明日。」
「うん。また明日。」
忠利「また今度来てね、僕のとこ。」
「もちろん。」
みんなと話していると吉治が俺の手を掴み嬉しそうな顔で話してきた。
吉治「僕さ、八郎が来てくれるって言ってくれたの嬉しかった!一緒に話せたし。明日も話そうね!」
「うん…そうだね。」
なんで…なんでこんな嬉しがるんだ?
みんな俺が来た事嬉しがってた…珍しい事なのかな?
周りにいた父上達もみんな俺の方を向いて嬉しがっていた。
「それじゃ!おやすみ!」
((おやすみー!!))
みんなと別れ、父上と歩き出す。
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