友との会話

忠利と喋っていると吉治が横から話しかけてきた。


吉治「友達できたみたいだね、馴染むのが早いな〜」


吉治が羨ましそうにこちらをみてくる。


為景「何言ってんだ、お前も友達よく作ってるじゃないか。」

吉治「いやいや、そんな事ないもん。」

忠利「相変わらず君たちは仲良いね。」

吉治「まぁね」


仲良く四人で話をしていると忠利が何が思いついたのか


忠利「ねえ、三人とも。」

為景「どうした?」

忠利「この後、僕の屋敷に来ないかい?まだ話したい事がたくさんあるんだ。」

吉治「いいね!行こうよ。」

為景「おう。」

忠利「八郎もくるでしょ?」

「もちろんです!」


返事をすると忠利は少し言い出しづらそうにしていたが


忠利「あのさ、敬語で話さなくていいよ。友達じゃん。」

「えっ」


無意識でいつも敬語で喋ってるけど友達とは敬語で喋らないもんな。


「だね、敬語はやめるよ!」

忠利「よかった。」

為景「じゃあ、そろそろ行くか。」


俺たちが話している間に周りの人達は続々と帰って行っていた。


吉治「そうしようか。」


みんなが帰る準備をしているので俺もは準備をしていると利家様と先生が話しかけてきた。


利家「八郎よ。」

「はっ。」

利家「お主。噂には聞いておったが到底幼子とは思えんの…流石治部の息子じゃ。」

「ありがとうございます。」

利家「秀吉も千歯こきの一件からお主の事を気にしてるみたいだぞ?」

「そうなのですか?」

利家「おお、そうじゃぞ?これからも精進しろよ。」

「ははっ。」


利家様と先生は忙しい中話しかけてくれたらしく、帰って行った。


お〜、秀吉にも利家にも認知されたか。これはデカいぞ。

だが、ずっと目立ってるだけじゃダメだ。

いずれは…


為景「八郎?」

「?」

為景「何ぼーっとしてるんだ?行こうぜ。」

「うん。」


為景の後を追いかけて立ち上がる。


吉治「殿下に続き利家様にも褒められるなんで、八郎やるぅ〜」


吉治がニヤニヤしながら腕を指でツンツンしてきた。


「あはは…ありがとう。」

忠利「千歯こきを作ったのも君なんだろ?」

「うん、まぁ…」

為景「千歯こきを開発したのは凄いことなをだぜ?もっと自信もてよ。」


為景がポンポンと背中を叩く。


「うん…」


吉治「そうだ、忠利って普段は屋敷にいるの?あんまり見かけないからさ。」

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