一つの決意

「はぁ…ついに歴史を変えてしまった…千歯こきが広まれば完全に歴史改変だ…」


俺はあれから自室に引きこもっていた。


「でも、どうせ現代には帰れないし。それならいいのか?」


よくはないと思うけど。歴史改変って。


でも、この時代に来て父上や家中のみんなと関わってたら関ヶ原が起こらないみんなが幸せなルートってできないかなって、明らか歴史改変だけどみんなといたらそう思うようになってきた。


当たり前だよな、そりゃ一緒にいたら情が湧くよ。


ましてや、俺は石田三成の息子だぜ。


情が湧かないわけない。


だって父親だもん。


そうだよな、父親に死んでなんて欲しくないよな。


・・・


よし決めた。


みんなを救う。死なせやしない。


俺の知識で必ず救ってみせる。


…歴史を変えてやる!!


「そうなったら遠慮なんてない!あと5年で変えてみせる。」


左近「お一人で何を喋っておるのですか?」

「え!?あ、いや、何でもないよ…」


近くを通ったのか左近が不思議そうに近づいてきた。


左近「そうでございましたか…」


よし、とりあえず庄次郎を探そう。 


「庄次郎ってどこにいるか知ってる?」

左近「庄次郎殿は今日は殿とお出かけですが。」

「あ、そうなんだ。」

左近「何か御用で?」

「いや、大丈夫だよ。」


そうか、いないのか今日。千歯こきを茶屋に持って行こうと思ってたけど。俺一人じゃ運べないんだよなー。しょうがないか。別のことをしよう。


「よし、散歩に行こう。」


外に出れば何かあるかもしれない。


っと、庄次郎と来た茶屋あたりに来てみたけど。商人の方達が沢山いるな、流石秀吉の城下町だ。


「賑やかだな〜」


商人たちが互いの店を訪れ合い笑顔が溢れていた。皆が楽しそうに過ごしている。


吉治「ねぇちょっと待って!」

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