利家の屋敷へ行こう!
為景「おつかれ、八郎。殿下とはどうだった?」
しばらく沈黙があった。
「え?なんでいるの?帰ったんじゃ…」
吉治「八郎に聞きたいことがあってさ」
「聞きたいこと?」
吉治「明日利家殿の屋敷に行くんだ、一緒に行かないか?」
「いく!」
俺は思わはず食い気味に返事をした。
為景「随分とやる気満々だな?」
「うん!楽しみにしてたんだ!」
よおし!きた!政治の舞台に近づくための第一歩!
あ、確か他の家の跡継ぎたちも結構来てるんだったな…
「他にはどんな人が来てるの?」
吉治「勝典殿とか…」
「勝典殿?」
為景「戸田勝典だよ、勝成殿のとこの」
もしかして戸田勝成って関ヶ原の時大谷吉継に従って平塚為広と一緒に戦った人だっけ?
マジか、西軍オールスターじゃん!
「へ〜、そうなんだ。」
為景「明日、ここに迎えにくるから待ってて。」
「うん。ありがとう。」
吉治「頑張ろうねっ!」
吉治がファイト!のポーズをしながら笑顔を向けてくる。
「二人もね。」
為景「当たり前だろ。」
よし、明日!勝典殿以外もきっといるんだろうな。どんな人達なんだろ、友好関係築いておかなきゃ。頑張るぞ!
次の日…
左近「八郎様!」
「あ!おはよう左近。」
左近「今日は早いですな。」
「まあね。けっこう楽しみでさ。」
左近「ハッハッ!なるほど!!頑張って下さい。」
「ありがとう。」
俺は早めに朝食を済ませて、二人が来るのをのんびり待っていた。
吉治「八郎ー!!!きたよー!!」
外からデカい声が聞こえる。吉治か。
「吉治、為景!」
為景「おう。準備できたか?」
「もちろん。」
為景「じゃあ、行くぞ。」
三人で並んで歩き出す。
なんか、学校に登校するみたいだな。
「二人はいつも行ってるの?」
吉治「まぁ大体いつも行ってるかな。」
そういえば、何するんだろうな。勉強会?みたいな感じだよな。
為景「書見とか好き?」
「うん、好き!」
吉治「お!それならいいかもね。」
「二人は?」
吉治「好きだよ。」
・・・
「為景は?」
為景「ただ読むだけなら好き」
「ただ読むだけ?」
為景「学ぼうと思ってやるのは嫌いってこと。」
為景は頭の後ろで手を組みながら言った。
そんな雑談をしていると
為景「さあ、ついたぜ。」
ここか、前田利家の屋敷。利家は死ぬまで家康に匹敵する力を持ってた人。その人の屋敷か。
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