戦国薄暮期〜とある武将の三男になったので戦国時代を変えてみました~
だいまん
とある武将の三男坊になりました。
夢?それとも転生?
襖の間から光が差し込む。
うーん…もう朝かぁ…学校だるいなぁ…
いつものようにベッドから降りて下のリビングに行こうとする。が…?
あ、あれ?俺こんな敷布団で寝てたっけな?しかも畳?
違和感を覚えあたりを見回す。
「え…は?…ここはどこだ…?」
なんか、声、変わった?寝起きだからか?
自分が何故ここにいるのか思い出せない。
???「八郎様!お目覚めでございますか?」
…は?八郎って誰だ?俺か?
スーッと襖が開く
「あっ…」
襖を開けたガタイが良い男性と目が合い意味不明のあまり固まってしまった
???「八郎様?いかがなさいましたか?」
いかがなさいましたか?って誰なんだ?この人…
「ええっと…あ、あはは…おはよう…?」
訳がわからなくなって普通に返事してしまった…
???「?」
相手も相当困惑したのだろう。というか、困惑させてしまったのだろう。
「えっと…ど、どなたでしたっけ?」
意を決してこのガタイが良い男性に尋ねてみた。
左近「何と!?この左近こと島清興をお忘れか?まさか、こんな朝からご冗談を!!」
男性はガハハ!と爆笑している。
いやいや、待てよ…左近…島左近だろ?まさか戦国時代に転生したとか?そんなバカな、俺はただベッドで寝てただけだ。そんな訳ない。
左近「八郎様、朝餉がございますから、ご冗談はこの辺で、早く着替えていきましょうぞ。」
「そ、そうだね…」
ってかなんだよこの声!まるで小学生くらいの子供じゃないか!とっ、とりあえずこの島左近らしき男に従ってみよう。何かこの訳わからない状況の解決法が見つかるかもしれない。
「左近!着替えたよ!」
な、我ながらなんて子供らしい無邪気な喋り方なんだ…
左近「では、行きましょう、殿がお待ちです」
歩いていると、この家に仕えているものだろうか皆袴を身にまとい腰には短刀を持ち合わせている。そしてこちらを見るとみな頭を下げておはよう御座います。八郎様と言ってくる。
見るからにここは現代じゃない。転生したのか?それか夢とか?現状じゃどっちか分からない。
それとさっき左近が言ってた殿と呼ばれている人物…
殿か…
ん?
島左近の主君で、八郎?の父親?
もっ、もしかして!?
俺の予想は的中していた。
左近「殿、お連れしました。」
???「あぁ、入れ」
襖が開いてゆく
その襖が開いた先にある男が座っている。
三成「八郎。早う参れ。皆お主を待っている」
俺に優しく微笑みかけてくる。
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