長い一日
「もちろん。覚えてます。」
三成「…その気持ちは変わらないか?」
「はい。」
変わらない。絶対に。決めたから。
みんなを守るって。
今からでも…できる事をしたいんだ!
三成「分かった。」
父上はいつも俺と話している時より声が低く雰囲気が違った。おそらくいつも仕事をしている時はこうなのだろう。
三成「数日後…お前を呼ぶ。」
「!」
三成「だから、今日は早く寝なさい。もう遅い。」
いつもの父上に戻った…父上も俺の気持ちを無駄にしないように考えてくれたんだろうな。俺も…父上の気持ちを無駄にしないようにしないと!
「はい!分かりました。」
三成「部屋まで送ろう。」
「・・・。」
三成「・・・。」
ふぅ、今日は疲れた。いつも以上に。
これからはもっと疲れるだろうけど。
無言でひたすら歩くと部屋に着いた。
三成「おやすみ。」
「おやすみなさい。」
挨拶をし布団に入る。
明日は何をしよう?
目的に近づくためには。
また二人のところに行こうかな。
あの二人との関係も大事だからな。
大谷吉治と平塚為景。
しばらく関わってみて分かった、あの二人相当頭が切れる。
いや、頭がキレると言う言葉が合うのは吉治だな。為景はなんて言うんだろう…聞いていないように見えて聞いてるし俺や吉治以上に物事を俯瞰して見ようとする。俺が俯瞰して見ようとすると為景はさらにそれを俯瞰して見ている。当事者にはならず安全な所から的確な指示を出す感じ。
やっぱこの時代の元服前と言っても現代とは比べ物にならないくらいしっかりしてる。これはあの二人以外にも当てはまるけど。
ふあ〜
早く寝よう。疲れた。
・・・
う〜ん。
もう朝か…
とりあえず朝食だ。着替えよう。
俺が着替え終わり部屋を出ようとすると誰かが襖を開けてきた。
重家「八郎!!」
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