消えた屋敷の秘密

北原陽子は名門・明成学園高等部2年生。しかし学業に落ちこぼれ、目標を見失い、無為の日々を過ごしていた。新学期が始まったばかりの昼休み、彼女は目的もなく、学校の敷地内にある広大な森の中に入り込む。その中には塀に囲まれた屋敷があるのだが、その塀の前で、男子生徒が美術教師・吾妻に殺害されるのを目撃する。姿を見られた陽子は必死にその場から逃走して、なんとか窮地を脱した。新任の数学教師・朝霧翼に目撃した事件を話したところ、彼は強い興味を示し、二人で森の中を探索する約束をした。しかし陽子は、一人だけ先に森に入った挙句、背後から捉えられ、意識を失ってしまう。そして見慣れない部屋の中で目を覚ますと、見知らぬ女性が、彼女を見つめていた。