気付くな危険

試されるのは、鈍感力———————

なにが始まり、誰が参加しているのか、全容を忘れた状態で放り出される花田佑一郎。
金銭事情が苦しいため当日支給のアルバイトに応募しただけのつもりが、前代未聞の事件に巻き込まれた・・・気がする。
憶えていないのでどう前代未聞なのかさえ分からない花田だが、日常を過ごすうちに記憶が蘇り、気付いてはいけないことに気付いていく。
忘れた記憶を思い出せば思い出すほど報酬を得られるが、全てを思い出すとこのゲームから脱落。
そして脱落とは死を意味する。
考えてはいけないと分かっていても脳の回転を止めることはできない。
勘の鋭いものほど思考の海に溺れていく・・・。