概要
まるで魔王じゃないか……こんなの初めて見た……
オレには人が発する色が視える。感情や考えていることが、その色で大体わかった。
悪意や怒りの色に当てられて、人と関わらないように過ごしてきたけれど、ある職場で働きだしたことをきっかけに、少しずつ変わっていった。
悪意や怒りの色に当てられて、人と関わらないように過ごしてきたけれど、ある職場で働きだしたことをきっかけに、少しずつ変わっていった。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!感情に色が視える体験が出来る、そんな物語
主人公の弘樹は、子供の頃から人の感情が「色」として視えていた。大人になってもそは視えていて、それによって体調不良を起こす事も……。
そんな大人になった彼の日常生活を、彼自身によって、ゆったりと語られる文章は、彼の視えている世界同様に色鮮やかだ。
良くある会社のゴタゴタや人間関係なんかもリアルで、まるで自分もその会社に居るような感覚になる。
「ああ、あるよね、そういう事!」なんて頷き、共感しながら、気が付けば物語の世界にどっぷりと浸かっている。弘樹の瞳を通して感情の色を実際に一緒に視ている気にすらなるのだ。
あなたも、主人公の瞳を通して、感情の色を一緒に視てみませんか? - ★★★ Excellent!!!恋愛系の小説が好きな方にもおすすめです
人が発する色が視える主人公。その色で、感情や思考が、大体わかってしまいます。
それなら相手の気持ちがわかって、いいじゃないか。と思うかもしれませんが、人混みなどに行くと、いろんな色が混ざり合い、主人公は体調を崩してしまいます。
子供の頃からこの『色が視える』ことで苦労してきた主人公ですが、周囲の人には恵まれていて、そのおかげでなんとか、普通の生活を送れていました。
この物語は、そんな主人公が職場で出会った、特別な人との話を中心に進んで行きます。次第に変わっていく主人公の心境の変化が見どころです。
そして、キャッチコピーにある『魔王』ですが、僕も職場でよく視るんですよね。月末になると、…続きを読む