藤原　清蓮

『うつ病』という名は、よく耳にしているし、大雑把にどんな症状が起きるのかを知っている。 その程度の知識しか無かった自分は、このエッセイを読むまで『なってからの先』を知らなかった。…続きを読む

作者様の子供時代を書いた作品です。 「懐かしい！」と感じるか「へぇ！」と感じるかは、読み手の世代によって異なりはしますが、どんな世代であっても楽しめると思います。 何故なら、作…続きを読む

オープンニングはゲーム風に始まる物語。 しかし、第1話を読み進めると、それはゲームではなく青年2人の旅のはじまりだった。 記憶喪失の主人公テオは、自己犠牲主義者だ。そしてテオの…続きを読む

子供の頃、おやつの時間に、どんなお菓子を食べて来ましたか？ スナック菓子、キャンディーにチョコレート、グミやクッキー。 お祝いごとがあれば、ケーキなんかも。 この物語に出てくる…続きを読む

オムニバス形式で綴られる、7人の死後の世界を描いた作品。 これは、3人目まで読んでの感想となります。 それぞれ、年齢も仕事も違う彼等は、不慮の事故で突然、命の灯火が消えた。 そ…続きを読む

いつも1人の主人公と、いつもみんなの中心にいる彼は、一見、真逆にも思える。だけど、それは自分達以外の人間が見たら、の姿だろう。 誰にも気が付かない些細な表情で、誰も気が付かないさ…続きを読む

自分が暮らす隣の部屋に、美人姉妹が暮らしていたら、誰でもウキウキするのでは無いだろうか。 しかも、その1人が自分の彼女なら、尚のこと……。 だが、しかし。 時々、女の子は男に…続きを読む

丁寧に綴られた言の葉は、燕が空を飛ぶ姿が目に浮かび上がります。 鶫の囀りが聞こえてくる、燕が見ている色が見えてくる、凛とした冷たい空気を感じられる。 読みながら、その感覚を得る…続きを読む

二人の関係性を問われたら、『恋人同士』と言えるだろう。 だが、本当に彼等は『恋人同士』だと言えるのだろうか？ 彼の決めたルールの中で、二人の関係は続いている。 そのルールを破れ…続きを読む

とても静かで、とても不思議な短編だ。 しかし、文字を追うごとに頭の中に映像が残る、印象的な物語である。 旦那様の秘密、そして彼女の秘密。 二人が持つ共通の秘密とは。 人は1…続きを読む

主人公の弘樹は、子供の頃から人の感情が「色」として視えていた。大人になってもそは視えていて、それによって体調不良を起こす事も……。 そんな大人になった彼の日常生活を、彼自身によっ…続きを読む

様々な和風ファンタジーを読んでいるが、【幽冥婚姻譚】は、全てに於いて素晴らしい程に『和風』だ。 文章の流れが心地よく、言葉選びが難しい和の世界を、とても大切に書かれている。 『…続きを読む

作者の息子さんである「あずくん」の成長を書いた作品。 かわいい言い間違いは、何だか自分にも覚えのある言葉で、ちょっと笑ってしまう。 作中、「私はこんなにも息子を愛してます！」と…続きを読む

まず、この作品は四部作である事を記しておこう。 自分は、うっかり三部から読んでしまい、その続きを読みたいがために四部へそのまま読み進めた。 物語は一見、大学生が主人公の青春群像劇…続きを読む

まず、言葉選びが美しい作品である。それが一番の印象だ。 ひとつひとつの行動や思考を、丁寧に表現されている。それは抽象的表現であるはずの言葉なのに、しっかりと登場人物の心情を表して…続きを読む

ぬいぐるみの視点で、主の一生が流れていく様子は、とても穏やかで優しいものだった。 途中、タヌキだと信じていた主と我が、真実を知るシーンには、くすりと笑った。 その真実を知ってもな…続きを読む

Twitterの読みます企画から来ました。 来て良かった。というのが、読了後に感じた事だ。 この物語に出て来る小さな料理店は、とにかく何でも出て来る不思議な店だ。 和食定食から始…続きを読む