感情に色が視える体験が出来る、そんな物語

主人公の弘樹は、子供の頃から人の感情が「色」として視えていた。大人になってもそは視えていて、それによって体調不良を起こす事も……。

そんな大人になった彼の日常生活を、彼自身によって、ゆったりと語られる文章は、彼の視えている世界同様に色鮮やかだ。
良くある会社のゴタゴタや人間関係なんかもリアルで、まるで自分もその会社に居るような感覚になる。

「ああ、あるよね、そういう事!」なんて頷き、共感しながら、気が付けば物語の世界にどっぷりと浸かっている。弘樹の瞳を通して感情の色を実際に一緒に視ている気にすらなるのだ。

あなたも、主人公の瞳を通して、感情の色を一緒に視てみませんか?

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