友達のはじまり

いつも1人の主人公と、いつもみんなの中心にいる彼は、一見、真逆にも思える。だけど、それは自分達以外の人間が見たら、の姿だろう。

誰にも気が付かない些細な表情で、誰も気が付かないさり気無い視線で。

たぶん、自分達はよく似ているのかもと、感覚的に気がついたのかも知れない。

だから「友達になろう」と思えたのだろう。

そう思えたのは、2人にとって大きな一歩かも知れない。
誰も気が付かない自分を知っていてくれる。その存在は、いつかこの2人にとって、かけがえの無い「親友」となるだろう。

そんな風に思わせてくれる、気持ちの良い風が吹き抜けるような、爽やかな作品だ。

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