ぬいぐるみの視点で、主の一生が流れていく様子は、とても穏やかで優しいものだった。途中、タヌキだと信じていた主と我が、真実を知るシーンには、くすりと笑った。その真実を知ってもなお、変わらずに共にいる。それは、主と我の目に見えない信頼関係のような気がした。物を大切にする事は、その物に命を与える事。最後の一文を読んだ時、きっとタヌたんは、九十九神になったのだろうなと、そんな気がした。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(205文字)
ぬいぐるみ視点で描かれた物語。タヌたんの語りが凄く好きだった。世界観も夢があって良いですね。
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