荒野の果ての大樹が潰える時、新たな守り人が記憶を紡ぐ
大荒野の果てに悠久の時を紡ぐ古い森があった。人から忘れ去られたこの古森には大地の精霊達の祝福を受けたひときわ大きな古木が存在したが、この大樹はじき終わりの時を迎えようとしていた。
古森の守り人であるヨナスはその事を夢占で知る。夢占では大樹の崩落を見届けるヨナスの傍らに、彼の知らぬ若い人影が寄り添い立っていた。ヨナスはおのれの見た夢が森の終焉と再生をあらわしているものと信じ、新たな森の守り人となる者を探すべく自らの分霊を旅へと送り出した。