概要
呪いを持つ少女。出会いと別れと別れと別れ。これは彼女が死ぬまでの物語
呪われた女の子山梨恭子(やまなし きょうこ)が中学生活をとうして出会いや別れの悲しみを学ぶ鬱ストーリー。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!陰鬱な空気感の中で唯一輝く解呪の方法。絶望に次ぐ絶望を越えた先は──
関わるだけで相手に頭痛や吐き気を与えてしまう「呪い」を抱えた少女の物語。苦痛と不幸を振りまくことしかできないと自覚した少女は人との関わりを避け、1人で過ごすようになる。
そんな日々が、中学への進級を機に変わっていく──。
一人称の物語。主人公の少女が持つ呪い故に、物語全体には暗く、鬱々とした雰囲気がたちこめています。一方で物語はテンポよく進み、内容は辛いけど読むことは辛くない、そんな印象を受けました。
物語は人との関わり合いの中、自身の呪いに振り回される主人公に主眼が置かれています。その心理描写は繊細で、何度も何度も“諦めてきた”主人公の性格や考え方がよく伝わってくる。期待せず、…続きを読む