概要
赤い夢。欠けた日常。少年。謎のゲーム。悪魔。少女。供物。価値。戦え。
毎夜、記憶にない不可思議な夢を見る男子学生の日野カナデ。
どこか欠けた日常を送っていた彼は、病床の伯父から多額の遺産と共に、一つのスマートフォンを渡されていた。
スマートフォンの中に入っているのは、『テウルギア』という名のゲームアプリ。
巷で密かに流行している、「悪魔を育成する」ゲームだ。
奇妙に思いながらも、カナデは『テウルギア』を起動する。不気味な利用規約の文面を確認した上で、カナデは伯父のゲームアカウントを引き継ぐ。
すると、ゲーム画面の中に黒髪の少女が姿を現した。彼女は『ミサキ』と名乗り、自分はテウルギアの契約悪魔だと語る。
ただのゲームのキャラではあり得ない言動と、ミサキが起こす不可解な現象。
「テウルギアで契約するのは、本物の悪魔だ」と、少女の姿をした悪魔はカナデに告げる。
信