プロローグから一気に引き込まれた。
廃墟の遺跡外縁で鉄屑を拾って生きる少年が、ひょんなことからモンスターの爆発に巻き込まれ、旧文明の身体拡張ユニットを偶然手に入れる——この一連の流れが非常にスムーズで、読み手を世界観に自然に引き込む構成になっている。
特に印象的なのは、主人公の「非力さ」の描写だ。銃を撃ったことすらない少年が、反動も制御できないまま必死に引き金を引く場面は、ハンターたちとの明確な格差を見せつける。それだけに、偶然の奇跡で状況を打開する瞬間のカタルシスが大きい。
旧文明の遺跡という設定も緻密で、ハンター・シーカーといった職業分類や、旧文明の防衛機構がまだ稼働しているという世界観の作り込みが丁寧だ。「現文明では再現できない技術」という縛りが、廃墟探索の危険と魅力を同時に高めている。
普通ならここで拾った装備で無双するだろう——そんな予想を裏切るかもしれない展開が楽しみな、骨太ポストアポカリプスSFだ。
スラムの屑拾いから少しずつ着々と実力をつけて成り上がっていくのがワクワクします。
少年二人と1体の普段はほのぼの楽しそうな微笑ましいやり取りもありつつ、殺伐とした世界ゆえの悪党とのヤり合いや冒険いろんなエピソードがあり読むのがやめられません!
個人的な感想としては、この少年二人は育ちが厳しい環境から開放されたからか、子供っぽいところがたまに出てわちゃわちゃ楽しそうにしてるのを見るのが好きですね。実年齢16歳前後ぽいですが、もっと少年のような純粋さと無垢さがあるのが好きです。擦れてなくて。
昨今溢れているWeb小説は俺ツエぇ+チョロインとすぐ恋愛ハーレムちやほやされる話ばかりですが、そういう薄っぺらいエピソードがないので単純に物語の面白さが際立った作品です。
思い出してください。
少年漫画って(おパンツ系とかは例外ですけど)恋愛要素なんてなくてもストーリーだけで面白かったですよね?
ドラゴンボールとかワンピースとかいろんな名作ありますが恋愛メインにしてなくて面白い作品がたくさんありました。
(To LOVEるとかみたいなおパンツ系も面白いのありますけど系統の話です)
今のWeb小説は「とりあえず女の子たくさんだしてみんな主人公に好意を寄せさせておけばいいんでしょ?はいはいハーレムハーレム〜」って作品ばかりで飽き飽きしてるんですが、その点こちらの作品ではそういうチョロいヒロイン的なのはいないので久しぶりに純粋に少年漫画のような面白さを感じました。
もっと☆評価数上がってないのはおかしいなと思える傑作作品だと思います!
リビルドワールドを読んでいる人なら分かると思うのですが、この作品は雰囲気や設定が似ているというレベルではなく、世界の骨格や物語の進み方、登場人物の役割配置までかなり近い構造を持っています。
ただ影響を受けたというより、リビルドワールドの世界観を一度整理し、世界設定の矛盾や違和感を整えながら再構築したような印象を受けました。
スラム社会、遺跡探索、技術格差のある世界、成り上がり型の主人公といった大きな枠組みだけでなく、物語の進行に合わせて登場する人物の役割や、情報の出し方、世界の見せ方までかなり近く感じます。
そのため読んでいて「似ている」というよりも、「同じ骨格の世界を別の形で組み直した作品」のような不思議な感覚がありました。
リビルドワールドの面白い核を残しつつ、世界観を整理したバージョンのようにも感じられて興味深く読めました。