概要
だからこれからは、自分のために生きていく。
そんな物語。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!これは、心を求める者の物語。
衝撃的なシーンから始まる、この物語。
人ならざる者が、人に惹かれ。
知り得ない感情を自らのものとするために、様々な障害を乗り越えていきます。
文章力の高さもさながら特筆すべきは、この物語に籠められた熱量でしょう。
紡がれていく文字の端々から感じる、あまりにも熱い情熱が、否応なしにこの世界へと読者を引き込んでくれます。
戦闘描写が詳細でダイナミック!
魔術の詠唱、その影響を受けた目を見張るほどの光景が、余すところなく表現されています。強大な魔術に呑み込まれ、時には息苦しくなるほどに。
また、人物描写も秀逸です。
美しさ一つとっても、様々な引き出しを持っておられるのがよく分かります。
人物…続きを読む - ★★★ Excellent!!!虚無と無垢、ふたつの「無」が出会うとき、物語は幕を開ける
この物語には二つの「無」が登場します。
ひとつは「虚無」
その身は現世(うつしよ)にあれど、そこに在らず。その目はひとの見るべきものを視ず、ひとには視えざるものを視る。
ただ望むは、ひととしての「生き方」「在り方」
ひとつは「無垢」
その身は現世(うつしよ)に降臨せし幽世(かくりよ)の器。その耳は現世に満ちる数多の音を聴き、真実を照らす。
ただ「虚無」に寄り添いて世界の在り方を知る。
虚無と無垢、ふたつの「無」が出会うとき、物語は幕を開ける。厳かに・・・そして激しく!
流麗な文章に、流れるような戦闘シーン。満たされしものと、満たされざるものが織りなす現代奇譚
純粋に文章のリズ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!空虚な瞳を持つ少女は楽しさを求め生きる。
鉄とコンクリートに囲まれた空間で、手首に打ち付けられた杭、足に纏わりつく鎖。自由の利かない空間で彼女は死を迎える。
何度も……
衝撃的なプロローグから始まる物語の主人公『麻上 永』は15歳。何度も死を迎えた日から時が経ったある朝、図書館へ向かう為バスに乗る。
不幸にもそのバスがバスジャックにあったとき、彼女の取った行動とは?
ここからは是非本編を読んで確かめていただきたいです。永の持つ能力、味方や敵が扱う能力の数々。そして巻き込まれていく事件に潜む影。
現代社会の裏で行われる能力バトルは派手さもあるが、どちらかというと頭脳戦メイン。この駆け引きとギリギリ感は、読んで味わっていただきたい…続きを読む