偏差値10の俺がい世界で知恵の勇者になれたワケ

作者 ロリバス

740

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★★★ Excellent!!!

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 「何の特徴もない平凡な学生」が異世界で知識チート行為を実施するに当たり、世界全体の技術レベル、知能レベルを低下させるという手法は一般的である。「作家は自身より頭の良い人物を書けない」という迷信が人口に膾炙し、多くの作家が天才を描くことを諦めた昨今、ある時期「等身大」という言い訳と共にこれらが量産された。
 最古の類例は神話の時代にも遡るが、現代日本における直接の源流は藤子・F・不二雄著『ドラえもん』の影響とされる。周囲との格差による絶対的優位、絶対的優位を得られる環境への逃亡、また、そういった環境の創出。これら全ては、既に多くの読者層の血肉となっており、取り立てて憎悪や侮蔑、礼賛や驚嘆の対象となる手法ではない。

 しかし、これを突き詰めればどうなるか。
 主人公は「何の特徴もない平凡な学生」ではなく、「スポーツも勉強も今一パッとしない学生」ですらない。「偏差値10の俺」だ。
 スゲェー馬鹿な主人公が知識や知能で他を圧倒するには、それ相応のい世界が形作られる。
 実際の所、「自身より頭の良い人物」など、適当に三ツ穴の開いた箱を描写し「この中に天才がいるよ」とでもト書きすれば済むのだろうが、頭の悪い人物となると、そうはいかない。一切の憎しみや個人的な怨恨を滲ませず、知性や経験による思考の省略を行わず、いろんな馬鹿を、たくさん書く。いろんな馬鹿を、たくさん書く。すごい。やばい。
 すごいおもしろかった。

★★★ Excellent!!!

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出てくるのは愛すべき馬鹿。馬鹿。本当にお前ら馬鹿だな!?と思わず笑い転げること必至。
頭のいいキャラとして扱われる連中も馬鹿なら当然それより知力の低い一般人はもっと馬鹿。
愛すべき馬鹿たちは明るい馬鹿の主人公と共に戦いへ挑むのです。
四天王の名付け理由が余りにも秀逸で好きです。

★★★ Excellent!!!

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登場人物がひたすら馬鹿ばっかりというか
本当にアホなコメディかと思いましたが、ストーリー自体も本当に良く出来ています。
分量も少ないのでサクッと気軽に読めるのは魅力的ですね。
ちょっと心がささくれだった時に読んでもらいたいような、そういう作品です。

★★★ Excellent!!!

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主人公が自分の名前を漢字で書けないほどのバカだったとしても、周りの人間をそれ以上の超大バカにすればそいつは天才になる。この発想は無かった。
いや、ネタばらしすれば異世界ものではごく普通に使われている手法なのだが、こういう使い方は無かった。
冷静に考えると駅で切符を買えるかどうかも怪しい連中たちがまともな内政とか経済活動ができるのか? という疑問が湧いてくるはずなのだが、そんなチャチな事を吹っ飛ばす世界観が強烈。最高だよ。

★★★ Excellent!!!

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異世界に入った男の話です。

偏差値10というか、ゴリラの世界に入ったようなものですね(笑)!

某と箱で聖剣を手に入れるエピソードよかったです!

この住民の仕事、服、家など、どのようになっているんだろうと思いました。

もしかすると、魔法などで快適な生活を送っているのかしれません(笑)

次の話にも期待して星三つ送らせて頂きます。

★★★ Excellent!!!

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なんだこれ。もう序盤から爆笑フルスピード。

ネタバレになるといけないからレビューに色々書けないのが

ほんと口惜しい(笑)

そして最終話。全読者を代弁するような、魔王の心からの叫びに大爆笑。からの……、爆笑だけでは終わらせない秀逸なラスト。

間違いなくカクヨムの大傑作です!

読まなきゃ損と保証します!



★★★ Excellent!!!

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もう序盤からニヤニヤしまくりました。
バスとか地下鉄の中で。
不審者ですね、不審者。
責任取ってください。

ともかくも、まさかこういう切り口の作品に出会えるとは。
まことに良い時代になったものである。

さてレビュー。

主人公がどうしようもなくごにょごにょなのに(自分の名前が漢字で書けない)
なぜかものすごく愛おしい。
なんだろう、おバカタレントがしっかり「パパ」やってる感じ?
好感度上がる類の。
そんな具合に、なんだか微笑ましいのである、いちいち。

「道端に落ちているものを食べてはいけない」とか
「むやみにちょうちょを追いかけたら迷子になるぞ」とか。

「い世界人」のすごさもまたなんていうかすごい(語彙崩壊)
「10まで数えられるとうたわれた」とかもうね。
それで賢者かよ! と。
かのお方の嘆きのいかばかりや。

文量的にもサクッと読めてしまうので
是非開いてみてほしい。
なんていうか、ニヤニヤが止まらない。

是非10万文字まで膨らませて単行本化していただきたい。
多分、おもわず買ってしまうだろう。

★★★ Excellent!!!

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一般的なチート物は、自己の能力が傑出していることで圧倒的優位に立つという白魔術的発想によるものが主流となっています。そんな中、自分以外の連中が低能あるいは無能すぎるが故に、相対的に己の能力が際立ってしまうという黒魔術的チート世界を作り上げた逆転の発想は、全く以て見事というほかありません。
その上、読者レベルでも充分に理解できる事柄が、作中においては主人公くらいしか理解できないという〈志村後ろシステム〉が随所に発揮され、笑いどころ満載の極上のコメディーとなっています。
それでいて最終話では、名言連発のまさかの展開が待っているのですから、このギャップに涙せぬわけにはいきません。
傑作です。

★★★ Excellent!!!

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いや、逆転の発想です。最初からして、チンパンジー以下の試練ですから、それをクリアできずに居る王国の人々は、凄いレベルです。

平凡な主人公が神にも英雄にもなれるでしょう。

そんな痛いキャラの普通人? が、王国の人々を助ける過程が面白く描かれています。

待ち受ける四天王も、おバカキャラで、この世界に違和感を感じない読者も、既にこの世界の住人です。

何より、主人公の屈託の無さが光ります。困っている人を見過ごせない上、漢字が書ける事を自慢したい最強キャラ。

★★★ Excellent!!!

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最近のWEB小説の主人公は商社出身だったり薬学者だったり父親が大学教授だったり、文化資本がどんどん高くなってるわ。

そんな中、この作品の主人公は偏差値10のスーパーバカ。『バカとテストと召喚獣』の吉井明久よりバカ。
普通だったら絶対主人公になれないスペックだけど、作者の巧みな世界設定によって、勇者として活躍出来てるの。アイデアの勝利ね。

★★★ Excellent!!!

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魔法や技術が発達した異世界が溢れる小説の中で、まさか敵味方全員がバカばかりとは……。余りの斬新さに度肝を抜かれました。
ハサミと頭は使い様と言いますが、この世界ではソレすらも危ういようでw
ですが、逆に言えば偏差値10のバカでも器用人間であったり発想が豊かであれば勝利も容易いという事ですね。但し、その発想が正しいとは限りませんが(笑)

★★★ Excellent!!!

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 まず初めに、僕はいわゆる「異世界転生小説」を読みません。

 読まないのですが、一部の人たちが異世界転生小説の「肉を両面焼きして絶賛されるシーン」や「金貨を10枚単位で数えて天才扱いされるシーン」を引き合いに出し、「作者の頭脳を越えたキャラクターは生み出せないから周囲を馬鹿まみれにして気持ちよくなるための小説が異世界転生小説」と揶揄しているのは知っています。僕はその度に「周囲を馬鹿まみれにすることで生み出された天才キャラ」代表として引き合いに出される奈良シカマル君を不憫に思いながら、「ふーん。異世界転生小説ってそうなんだ」とプリングルスとかボリボリ喰いながら適当な感想を抱いてました。僕の異世界転生小説に関する知識はその程度です。
 
 そんな僕でも「周囲を馬鹿まみれにすることで主人公を天才にする」が、この作品のような意味ではないのは分かります。

 偏差値10というビリギャルを鼻で嘲笑うぶっ飛んだ数字に惹かれて読み始めましたが、中身はもっとぶっ飛んでいました。右も左も馬鹿ばっかり。「お前らよく文明を築けたな」というレベルの馬鹿しかいない異世界で偏差値10の男が無双する物語は全編に渡って突っ込みどころしかありません。しかし物語に登場する最も頭のいい登場人物が偏差値10なので誰も突っ込んでくれません。突っ込み気質の人は読みながら「助けて、突っ込み切れない」と頭を抱えるでしょう。僕はそうなりました。

 これはもしかして氾濫する異世界転生小説への警告なのでしょうか。「お前らがやっているのはこういうことだぞ」と。だとしたら作者様の聡明さが伺える巧みなやり方だと言わざるを得ません。でもやっぱりこの作品は「わーい。ちょうちょだー」とか言っていた童心に返り、ピーマンみたいに頭空っぽにしてゲラゲラ笑って楽しむのが正解な気がするのでした、まる

★★★ Excellent!!!

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まず、タイトルが秀逸。『い世界』ですからね。頭の悪さを十二分に引き出しつつ、印象に残る。このちょっとした掛け違いを演出できるところに、既に作者様のすごさを感じます。

さらに内容についても、筋自体は非常にオーソドックスな異世界転生ファンタジーで、過不足ない内容。
おかしいのは、頭が悪いというスパイスのみ。そのひと味をここまで笑いに転換できるのは、基本的なファンタジー雰囲気をしっかり演出できているからこそ。

ボタンをかけ違えたかのような笑いが好きな方に、特に
おすすめです。

★★★ Excellent!!!

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異世界無双小説とは接待である。
読者を気持ちよくさせるためのお話だということだ。
努力はしたくないけど特別扱いされたい。悪いやつをかっこよく倒して可愛い女の子から感謝されたい。
そんな都合のいい要求をかなえるための都合のいい世界、それが異世界だ。
最近の異世界はその辺をわかってないものが多い。
やたらハードモードで苦労する羽目になったり、かと思えば主人公が専門的な知識を使いだしたり、主人公の能力やその世界のルールが複雑で覚えるのが大変だったり、いい加減にしろといいたい。
まずはドラえもんを読んで出直してこい。
ドラえもんはのび太が何の努力をしなくても無双できるようにお膳立てを整えてくれる。名作「のび太の宇宙開拓史」は異星でのび太が無双する話である。なぜならその星の重力は地球の10分の1で住民が全員虚弱だからだ。とてもわかりやすい理由だ。
私たちはそんな風に気軽に気持ちよく読める話が読みたいのだ。
この『偏差値10の俺がい世界で知恵の勇者になれたワケ』という小説に出てくる異世界は、住人が全員バカである。だから主人公はみんなから尊敬される。わかりやすい。
しかもその上、主人公もかなりのバカである。
だから読者より頭のいいキャラは一人も出てこない。
読んでいると「その展開になるのは予想してた」「俺だったらもっと上手くやれたな」などと思うだろう。難しくて内容が理解できなかったということも無いし、主人公が老害みたいなキャラから説教されることもないだろう。
きっとこのジャンルはこれから流行るだろう。
「生きてるだけで褒めて欲しい」時代の新しい小説、これはその第一作目になるに違いない。