概要
誰がマヅラを『マヅラ様』と呼んだのか?
『烏瓜村』。外界から隔絶された山間のこの村には、『ノイギィ』と『マヅラ』という二柱の神がいた。その二神は敵対しており、当然とそれらを別々に信仰する村人たちも、互いに仲が悪かった。
そんな村に生まれた頼子(よりこ)と、その友人たちは、『ノイギィ』と『マヅラ』、二柱の神々に対する信仰や諍いに巻き込まれ、祭儀や調査の中で、数々の怨恨、憎悪、そして『死』に相対していく――。
これは、隔絶された村と、そこに根付く信仰、そして人間のもっとも醜悪な感情に纏わる物語である。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!百年も三百年も千年もを紡ぐ長編ホラーの卵のような物語
出会ってから一年近く……でも結局半分以上はイッキ読み!
時代と人の営みは脈々と続く一方、憎しみと傷は風化して勝手に癒えるものではない。そんなキャッチで長編シリーズ化したら面白そう。
四方山話も交えながら、主人公による導入は淡々と始まります。少し読み進めるとマツじいが登場します。導入パートはそこで折り返しです。
本当に物語が始まるのは主人公が七歳の頃、同じ歳の友達と森で遊ぶ辺りから。謎の洞窟が出てきたり、気弱そうな女子が意味深なことを言ったり。良いですねぇ。
けれど、ここでもまだ淡々と読み進めてしまって大丈夫です。サクサクいこう。大丈夫!田舎とJホラーは相性バッチリだから!
そのまま…続きを読む