温もりと恐怖、優しさと妖艶さが混じり合う童話めいたモノガタリ
大学生の三嶋ひかり。
彼女が秘め続ける後悔。それは子供の頃、大切にしていたクマのぬいぐるみを無くしてしまったこと。
逢魔が時と呼ばれるひと時、ぬいぐるみに想いを馳せていた彼女を襲ったもの。それはどす黒い塊、人を喰らう化け物だった——
恐怖と絶望の中、ひかりが出会った来栖麻斗(くるすあさと)という青年。ふたりを巡り動きだす運命を、包み込むのは希望か絶望か。
思わぬ形で混じり合う過去と今。
恐怖と困惑を呼ぶ【漆黒の化け物】が秘める闇の秘密とは……
ひかりを包む愛と、多彩な登場人物が繋いでいくモノガタリです。