新たな狩猟伝承

　文章は淡々としていますが、内容は濃いのが特徴の一作。
　狩猟者（ハンター）は知識や技能だけではなく、内に秘めたるものをまさにDNAとして受け継ぐ。例えば犬に教えられること。鳥に教えられること。それら自然の駆け引きの中から、狩猟者は生まれていくのだろう。
　
　観光化された狩猟と、本物の狩猟の違いを垣間見ることができて、本当に良かったです。また、どこかに自然の物だけを利用しているイメージがあったのですが、偏見でした。今は様々な機械も利用されて、データがとられているのですよね。例えば発信機など。
　小生のフィールドはある集落だったのですが、そこでも猿の食害などが深刻でした。罠猟にしても、銃での…続きを読む

　先祖のDNAを受け継いだ主人公が、狩りを通して成長していく物語。狩った動物を調理して居る描写もあり、ゴクリと喉が鳴ってしまいます。
　紹介にも書きましたが、日本の害獣(猪とか熊とか)の農作物等の被害は、何と百億円を越えているらしいです。
　最近は若い狩人が減って大変らしいので、これを読んで少しでも狩猟の知識を身に付ければ、リアルの生活でも為になる！……かも知れません。

　余談ですが、イノシシは調理すると激ウマですし、熊の手は高級食材です。
　ひと狩り行こうぜ！　免許取ってからね！