第41話秋の読書

 秋も深まってきた、深夜

チトセは今日も本を読む

チトセが好きな本はファンタジー

妖精が飛び回る、自由な世界


チトセは30歳、ひきこもりだ

社会人になって、同僚とうまくいかず、

ストレスをため込んだ

そして限界が訪れ、ひきこもりに


両親は理解ある者たちだ

そんなチトセに「無理するなよ」

と言ってくれる

だが、その優しい言葉がつらい


チトセは今日も本を読む

本を読んでいる時だけ、チトセは自由だ

将来のことを考えることもなく

現在を悲観することもなく、

ただただ自由な世界を満喫する


チトセ、今はまだ社会に出られないかもしれない

しかし、読書を通じて、確実に生きる力を

再び蓄えている

いつの日か、またチトセは社会に旅立つだろう

そのためには今は、本を読むことが最優先


生きる力、それは楽しむ力

チトセの今の楽しみが将来の糧となりますように



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る